阪神・湯浅&及川が2大公約 最優秀中継ぎ争い、2人でお立ち台 湯浅「やってみたい」及川「もっともっと目立っていい」

 阪神の湯浅京己投手(26)と及川雅貴投手(24)が18日(日本時間19日)、優勝旅行先の米ハワイで2大公約を掲げた。①最優秀中継ぎ投手のタイトル争い、②2人同時のお立ち台。今年はチームの勝利に多く貢献しながら、お立ち台に上がったのはともに1回ずつで同時はなし。先発投手や野手に比べると日の目を浴びにくい役回りだが、もっとファンからの喝采を浴びていい。今季同様の活躍で“アツオヨリレー”を量産し、高いレベルでのタイトル争いを繰り広げる。

 あいにくの雨空でも関係ない。湯浅と及川は少年のように笑いながらサップを楽しみ、アサイーボウルを食べた。2学年差の仲良しコンビ。思い描いたのは甲子園でともに立つ、お立ち台からの景色だった。

 湯浅「なかなかないけど、やってみたいな」

 及川「なかなか難しいですけど、上がれたらいいなと思います。中継ぎがもっともっと目立っていいと思いますけどね」

 今季は及川が66試合に登板しながら、お立ち台は1回。湯浅も難病からの復活を遂げたが、40試合でお立ち台は1回だけだった。あっさりと三者凡退に抑えても、絶体絶命の場面を救っても、ピックアップされにくい。それも2人同時で上がるとなると至難の業だ。

 湯浅は「中継ぎ2人でお立ち台、無理でしょ」と笑うが、決めつけてはいけない。野球の技術はもちろん、端正なルックスで女性ファンからの人気も抜群。そんな2人がお立ち台で共演することを虎党も望んでいるはずだ。

 そのためには当然、活躍が求められる。湯浅は22年に45ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。及川も今季は52ホールドポイントを挙げ、リーグ2位の数字を残した。藤川監督がリリーフを「心臓」と表現するように、チームの核。来季も2人はブルペンに欠かせない。

 左腕が「リレーをしろってことですね」とほほ笑むと、右腕は呼応するように「リレーは2人でいっぱいしたいなって、ずっと言ってます」と前向き回答。「そしたら自然にホールドも」というようにチーム内で高いレベルの競争が生まれ、激しいタイトル争いが繰り広げられる。

 石井は今季、50試合連続無失点という異次元の記録を打ち立てた。守護神の岩崎も安定感は健在。24年に70試合登板で最優秀中継ぎ投手に輝いた桐敷や畠など、役者はそろっている。その中で終盤の勝ちパターンを“アツオヨ”コンビが任されると、層の厚みは増していく。

 湯浅は言う。「大事な場面で出ていったら、打たれたら負けもつく。そういう大事な場面でたくさん投げられるように頑張りたい」。目立たなくとも、やりがいはある。2人のお立ち台が実現した時、聖地はさらなる熱狂に包まれる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス