阪神・石井 育成2位・山崎の挑戦状受けて立つ「2月11日の紅白戦に出てもらおうかな」新球解禁あるかも
阪神の石井大智投手(28)が16日(日本時間17日)、育成ドラフト2位・山崎照英外野手(23)=関西独立リーグ兵庫=の挑戦状を受け、全力で応戦する意気込みを語った。報道で対戦希望を知った右腕は「2月11日に向けて調整しようかなと思いました」と即答。「今年、覚えようと思っている球もありますよ」と、新球解禁も匂わす本気モードで相対する。ハワイにもスーツケース半分、練習道具を持参しレベルアップを続ける。
ダイヤモンドヘッドを見上げるテラスから、石井はちゃめっ気たっぷりな笑顔を見せた。「あんまり若い頃から来るもんじゃないですね。老後の楽しみがなくなりますよ、これ」。一昨年は不参加だったため、今回初めて優勝旅行に帯同。寒波が襲う日本から一転、温暖な地で心も弾んでいた。
「(報道を)見ましたよ。なんで僕って言ったんですかね。独立リーグつながりというのは、あるかもしれないですね」
事の発端は15日に開かれた新入団会見。育成2位の山崎が対戦したい選手に、迷わず先輩・石井の名前を挙げた。対戦チームの投手を答えるのが一般的だが、意外なリクエストを同席した藤川監督も快諾。「2月11日の紅白戦に出てもらおうかなと思います。大智の調整的にも11日かな」と夢をかなえる舞台を用意する。
今月12日の契約更改では、独立リーグ出身の選手初の年俸2億円に到達。プロ野球記録を更新する50試合連続無失点など、12球団の支配下最後となる74番目、ドラフト8位の入団から最大の下克上を見せた。憧れられる存在になったが「まだまだ独立リーグの評価は変わらない」と首を振る。だからこそ“後輩”山崎の挑戦状には受けて立つ。
ハワイには妻子も同行。動物園に水族館と「できるだけ時間を取って」家族だんらんを楽しむつもりだが、一方で「旅行と言うとそれしか考えていないみたいになる。現役中は難しいかな」と、野球中心の生活に休息はない。持参したスーツケースの中身は、半分以上がトレーニング器具。将来的なメジャー移籍を球団に直訴するなど、「まだ伸びていける自信がある」と向上心は尽きない。
見据えるのは来季のリーグ連覇、3年ぶりの日本一と個人タイトル獲得。そのためにも手加減なしで山崎を封じるつもりだ。「今年、覚えようとしている変化球もあるので」とニヤリ。以前からフォークの改良を明かしているが、この日は「内緒です」と不敵に笑った。何が待つのか2・11紅白戦-。さらに進化した姿で後輩を打席に迎える。
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