阪神3連敗でV確率…4% 1勝3敗で2年ぶり日本一へ崖っぷち 佐藤輝が4戦連続打点も、山川に3試合連続被弾
「SMBC日本シリーズ2025、阪神2-3ソフトバンク」(29日、甲子園球場)
阪神が接戦を落とし、26日の第2戦から痛恨の3連敗。日本一に王手を掛けられた。日本シリーズで1勝2敗から敗れ、1勝3敗となったのは過去25度。逆転優勝は55年の巨人のみで確率4%。2年ぶりの日本一へ文字通りに崖っぷちに立った。
第2戦の大敗から前夜28日の第3戦は逆転負けを喫したチーム。第4戦も流れはソフトバンクにあった。二回だ。先発の高橋が4番・山川に先制ソロを浴びた。2ストライクから4球目の148キロを振り抜かれ、バックスクリーンへ運ばれた。
第2戦は岩貞、第3戦は才木が一発を浴び、阪神の3試合連続被弾は日本シリーズ初。先手を取られると、五回には1死一、二塁から周東に鋭い打球が投手方向へ飛び、高橋は右手にはめたグラブを出して捕球を試みたが、打球はグラブをかすめて左肘外側付近を直撃した。それでも高橋は一塁方向に転がった打球に全力疾走で反応。ボールを処理した一塁・大山が二塁に送球したがセーフで、1死満塁となった。
高橋のもとにはすぐに安藤コーチやトレーナーが駆けつけ、高橋は治療を受けるためにベンチ裏へ。その後、藤川監督が2番手・畠への投手交代を告げた。利き腕への打球直撃に球場も騒然。高橋はグラウンドに戻ることなく、4回1/3を6安打1失点、75球で交代した。
1死満塁で救援した畠は3番・柳町に左犠飛を許したが、山川の四球を挟んで栗原を空振り三振に封じる。最少失点で切り抜けたが、六回には桐敷きが2死二塁から、代打・近藤に右前打を浴び、3点目のホームを許した。
一方、打線は拙攻が続いた。28日の第3戦は四回から6イニング連続で得点圏に走者を置いたが、あと一本が出なかった。二回2死一、二塁で小幡が投ゴロ。三回2死一、三塁で佐藤輝が中飛。六回は先頭の森下が安打で出塁し、ワイルドピッチで無死二塁としたが、佐藤輝は三邪飛に倒れた。大山は鋭いライナーも遊撃・野村のダイビングキャッチに阻まれ、遊直。最後は前川が左飛に終わった。
それでも3点を追う八回、無死一、二塁のチャンスを作ると、森下は見逃し三振に倒れたが、1死から4番・佐藤輝が意地を見せた。3ボールから松本裕のフォークを拾い、中前適時打でまずは1点を返した。佐藤輝は第1戦から4試合連続の打点をマーク。さらに一走・中野が一気に三塁を陥れると、続く大山の二ゴロの間にさらに1点を追加。1点差まで迫ったが、前川が二ゴロに倒れ同点のホームが遠かった。
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