阪神・藤川監督 新人王は「伊原」 Vへの貢献「加味して」「1年間頑張り続けた」 28日先発に指名

 阪神・藤川球児監督(45)が25日、甲子園での全体練習を見守り、28日・中日戦(甲子園)に伊原を先発させることを明かした。新人王争いが混沌(こんとん)とする中、「1年間頑張り続けた新人選手は伊原じゃないかな」と先発、中継ぎの両方で奮闘し、リーグ優勝に貢献した左腕が新人王にふさわしいと力説した。今季2度目となる中日・金丸との投げ合いで名勝負を期待した。

 シーズン完走のご褒美だ。藤川監督は中日3連戦の話題に「第3戦は金丸投手予想?」と切り出すと、「そう来るなら、うちは伊原で行こうと思っている」と28日・中日戦(甲子園)に、伊原を先発させると明言した。

 「またいい勝負が見られればいいなと思っています。茨木でもいいし、今朝丸でもいいし、だけど、伊原ですよね。リーグ優勝に導いた存在ですから。その1試合を誰に託すのかっていうのは、伊原がふさわしいかなと思ってるんです」

 ベンチでほほ笑みながら伊原の働きをたたえた。ルーキー左腕はシーズン開幕を中継ぎで迎えた後、4月20日・広島戦(甲子園)でプロ初先発初勝利を飾り、6月までに5勝をマークした。その後は白星から遠ざかり、再び中継ぎに配置転換。ここまで27試合で5勝7敗、1ホールド、防御率2・34は堂々たる成績だ。

 新人王レースは混沌としている。前半戦まで伊原が大本命と見られたが、ライバルも猛追。ヤクルト・荘司はセットアッパーとして41試合に登板し、2勝1敗、24ホールド、防御率1・12をマーク。中日・石伊も83試合の出場で打率・226、3本塁打、21打点。正捕手の座をつかみつつあり、リーグ3位の盗塁阻止率・413を誇る。それでも、藤川監督は「1年間頑張り続けた新人選手は伊原じゃないかな」と力説。親心を隠すことなく、正当な評価を求めた。

 「順位も含めたらね。タイガースがリーグチャンピオンになった中で、伊原という存在は非常に大きなものがありますから。その辺も加味してもらっていいんじゃないかと思うんですよね」

 伊原にとってもポストシーズンの先発につながる、重要なマウンドとなりそうだ。現状は村上、才木、高橋がCSローテの3本柱。デュプランティエは下肢の張りから復活途上で、前回登板で炎上した伊藤将は2軍に合流となった。先発適性を示しているネルソンや、伊原に出番が回ってくる可能性は十分にある。

 伊原と金丸の投げ合いは、8月7日(バンテリン)以来2度目。「投げ合っていたんだ、忘れてた!」とおどけた指揮官。前回は金丸にプロ初勝利を献上しただけに、新人サウスポー対決をリベンジで締めくくりたい。

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