阪神が歴史的独走優勝!NPB史上最速Vの快挙 藤川監督の手腕光る 主力離脱者出さず 5度宙に舞う

 「阪神2-0広島」(7日、甲子園球場)

 阪神が2年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした。阪神ファンの球児コールを受け、ナインの手で5度の宙に舞った。

 藤川球児監督が就任1年目で、歴史的Vへ導いた。1990年巨人の「9・8」を上回り、NPB史上最速V。2位巨人に17ゲーム差をつける独走で、一気に頂点へ駆け上がった。

 この日はデーゲームで巨人が勝ち、勝利のみがV条件。胴上げを期待するファンから地鳴りのような大歓声が響き渡る中、二回に高寺の犠飛で先制した。だが、先発の才木が五回、先頭石原へまさかの危険球退場。場内は騒然となったが、緊急登板したが湯浅が無失点でピンチを切り抜けた。

 その後もチームを支え続けた強力リリーフ陣が広島打線の前に立ちはだかった。アクシデントにも動じず、桐敷、及川、石井、岩崎がリードを守り切った。

 昨秋キャンプから「凡事徹底」をテーマに、隙のないチームを作り上げた。昨年目立った失策数は大幅に減少。村上、才木の先発2枚看板が抜群の安定感を誇り、リリーフ陣も石井が無失点記録の日本記録を樹立。守護神岩崎もしっかり30セーブをマークした。

 攻撃陣も覚醒した4番佐藤輝を中心に、1番近本、2番中野、3番森下、5番大山を固定。故障者が続出した他球団とは対象的に、主力の離脱者を出さないマネジメント力も光った。

 次なる目標は2年ぶり日本一。10月15日からCSファイナルステージ、その先の日本シリーズを見据えた戦いが始まる。

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