阪神・藤川監督 いざVモード!29日から巨人戦3連戦「甲子園に戻って非常に楽しみ」 夏ロード全カード負け越しなしで貯金7

 9回、戦況を見る藤川監督(撮影・西岡正)
 9回、近本が一ゴロに倒れゲームセット(撮影・金田祐二)
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 「DeNA5-4阪神」(28日、横浜スタジアム)

 ゲームセットの瞬間まで、虎の闘志をたぎらせた。3点を追う九回、1点を返し、なお2死二塁から阪神の新鋭・高寺が中前タイムリー。1点差に迫り代打・近本が登場すると、横浜の虎党は地鳴りのような大歓声だ。2日前の再現に期待が高まる中、一ゴロに終わったが、最後まで希望を届けた。

 「明日から甲子園に久しぶりに戻れるんでね。非常に楽しみに戻りたいと思いますね」

 試合直後、藤川監督の気持ちはすっかり切り替わっていた。夏のロード最終戦は3被弾に泣き、逆転負け。試合内容への深い言及は避け「今はそれより甲子園に戻って非常に楽しみだなということしか頭にない」と満面の笑み。29日から本拠地・甲子園で始まる巨人との3連戦を待ちわびた。

 夏のロードは14勝7敗1分けで、前回リーグ優勝した23年以来2年ぶりの勝ち越し。酷暑の中、光ったのは“球児流マネジメント”だ。この夜、近本をベンチスタートとし、石井を試合メンバーから外したように、主力の積極的休養にちゅうちょしなかった。近本だけでなく、中野、森下、佐藤輝、大山らがベンチスタートとなっても驚きはない。その中で出場機会を得た熊谷、高寺らが躍動。先発陣は村上、才木を軸とした“7人制ローテ”で余裕を持って戦った。ブルペン運用でも手腕を発揮。腰に疲労が見えた岩崎を説得して登録を抹消すると、途中加入のハートウィグ、ドリスを起用して勝ちパターンを模索した。前夜は育成出身ルーキーの早川がプロ初先発初勝利。終わってみれば、収穫たっぷりの夏となった。それでも藤川監督らしく、過去を振り返ることはない。

 「1年間同じです。ただ、甲子園に戻れるのは非常に楽しみなんで。久しぶりに甲子園の歓声の中でプレーできるのは本当に楽しみです」

 長期ロードは全8カード負け越しなしと勝負強さを発揮。優勝マジックは11まで減った。いよいよ本格的なVカウントダウンの開始だ。甲子園の大観衆の前で宿敵を打ち砕き、Vモードに突入する。

 ◆阪神夏ロード14勝 阪神の夏ロードでの14勝は、前回リーグ優勝した2023年の18勝に及ばなかったものの、17年=16勝、68年=15勝に次いで、13年=14勝に並ぶ好成績。また、今夏は全8カードで負け越しなし。ロード中のカードで負け越しがなかったのは68年の7カード連続の例がある。

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