余裕の“7人ローテ”で阪神V一直線 助っ投発案「先発会」で結束 藤川監督「先発ピッチャーが頑張れば」

 阪神は25日、後半戦開幕となる26日・DeNA戦(甲子園)に備えて甲子園で全体練習を行った。藤川球児監督(45)は2年ぶりのリーグ優勝を目指す残り53試合で、先発陣の奮起を促した。高橋が復帰した先発陣は“7人ローテ”と余裕たっぷり。23日にはデュプランティエの発案で「先発会」を開くなど結束は強く、強力ローテでVロードを突き進む。

 球宴疲れも見せず、藤川監督は午前10時から始まった全体練習に姿を見せた。第2戦が行われた横浜から早朝の新幹線で帰阪。猛暑日の中、ベンチ最前列からグラウンドに送る視線は鋭い。勝負の後半戦へ、将は「タイガースのペースをつくっていく」と繰り返した。

 「リズムよくやることですね。タイガースらしいペースで野球をすることが大事なんじゃないかと。ペースというのは試合展開のことじゃなくて。選手たちがケガなく、いい表情で試合にすっと入れるか。ファンの皆さんにいい試合を見せられるようにしたいですね」

 改めて、凡事徹底、準備の大切さを唱えると同時に、ポイントに挙げたのは先発の踏ん張りだ。8月まで2度の2連戦が組まれた変則日程となっており、「休みが結構多いので、先発ピッチャーが頑張ればいいと思います。才木もこの前から良くなっていますから」と大きな期待を込めた。

 高橋が復帰した先発陣は実力者ぞろいだ。才木と高橋がDeNA2連戦で先陣を切った後も大竹、村上、伊藤将、デュプランティエ、ドラフト1位・伊原(NTT西日本)が控える。余裕たっぷりの“7人ローテ”で、暑い夏を乗り切りたい。

 指揮官のゲキに応えるように、先発陣の結束は強い。23日にはデュプランティエの発案で今季初の「先発会」を開催。オールスターに出場していた村上を除く6人が参加し、豪華なステーキを平らげたという。「すごく良かった。みんなローテーションが違うのでなかなか先発が集まることはない。結束は常に強いですよ」。盛り上げ役の才木は満面の笑み。高橋も「(前半戦は)ほぼ僕はいなかったのでいいのかなって」と遠慮しつつも、「才木はふざけてましたね。もっと仲良くなれたかなって感じです」と仲間の計らいに感謝した。

 2人はDeNA戦への意気込みも十分だ。才木が「自分のピッチングからリズムよくいけたらいいなと思います」と闘志を燃やすと、高橋も「一試合一試合頑張って試合をつくれるように」と復帰後初勝利へ奮い立つ。

 後半戦開幕ダッシュへ、チームも準備に抜かりはない。全体練習ではノック、フリー打撃に加えて投内連係やシート打撃など実戦的な練習を組み入れた。虎は2位・DeNAに9・5差を離して、首位を独走中。それでも後ろは振り向かない。ノンストップで2年ぶりVロードを走り抜ける。

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