阪神・小幡「記憶にない」2打席連発!前夜の1号から2戦連発「ベンチを見てもびっくり。僕もびっくり」
「巨人6-5阪神」(21日、東京ドーム)
選手たちもファンも、みんな目を丸くした。そして誰より驚いていたのは阪神・小幡自身だった。
「全員びっくりしていました。ベンチを見てもびっくりしていて。僕もびっくりしていました」
バットの火は一夜明けても消えていなかった。前日は二回に今季1号となる先制ソロを記録。この日も二回の第1打席だった。先頭で井上の2球目、ツーシームを振り抜いた。打球はライトスタンドへ一直線。プロ初となる2試合連続の一発に球場がどよめく。先制の一撃はキャリアハイの今季2号に。ダイヤモンドを回りながら小幡も思わず笑みをこぼした。
ただ、これは序章に過ぎなかった。三回1死一塁で迎えた第2打席。初球の直球を迷わず強振した。白球はまた右翼へ。どよめきと歓声の中、ギリギリにスタンドインした。「1本目は手応えを感じていましたけど、2本目は抜けたかな?ぐらい。びっくりしました」。2打席連続の衝撃にどよめきが収まらない。ベンチ前では大興奮のチームメートからお辞儀をされ、たたえられた。
「あまり記憶にないかもしれないですね」と野球人生でも初めての2打席連続本塁打。「うれしかったですね」とはにかんだ。プロ初の1試合3打点で東京ドームを大いに盛り上げた。それでも前日に続いて「甲子園だったらライトフライですし。球場によって変わるので。たまたまです」と謙遜。ただ、2本とも内角高めを捉えられた要因には「タイミングじゃないですかね。あとは反応良く振り切れた」と明かし、「しっかりタイミングが取れている」と手応えを示した。
前半戦最後の試合でチームは悔しい敗戦となったが、小幡が強烈なインパクトを残したことは間違いない。遊撃の定位置をつかみかけた5月にはけがで離脱もあった。それでもまた戻ってきて、こうして結果を残せている。「それをまた、後半戦にいい形でつなげられると思うので。しっかりまた準備してやっていきたい」。オールスターブレーク明けも走攻守でチームに貢献していく。
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