阪神 今季4度目中軸無安打で7月初連敗 今季5度目の零敗 中日ドラ1金丸撃ちで3タテ阻止へ
「阪神0-6中日」(16日、甲子園球場)
阪神はクリーンアップが今季4度目の無安打に終わり、今季5度目の完封負けを喫して7月初の連敗となった。中日には5勝7敗とセ・リーグで唯一負け越しており、同一カード3連敗は避けなければならない。17日の相手先発はドラフト1位の金丸。初対戦の左腕を打ち砕いて、重苦しい空気を打破する。
チャンステーマが鳴り響く中、森下が最後の打者となった。二ゴロに倒れ、「ウル虎の夏」の5戦目は完封負け。得点はおろか三塁も踏めず、歓声が一転、聖地はため息に包まれた。「めちゃくちゃ良かったですね」と佐藤輝。そう言うしかないほど、高橋宏のデキは良かった。
二回2死から前川、三回は先頭の梅野が安打を放った。ただ、連打は打たせてくれない。四回から七回は4イニング連続で三者凡退。八回2死で小幡が17打者ぶりの安打で出塁し、暴投で初めて得点圏まで進んだが、梅野が空振り三振に終わった。九回も1死から近本が快音を響かせたが、後が続かず。4打数無安打の森下も「打てなかったです。修正して頑張ります」と切り替えるしかなかった。
試合前までは竜の若きエースと通算10度の対戦で5勝1敗、防御率3・52と得意にしていた。近本、佐藤輝、前川は通算打率3割超え。中野に限っては今季7打数5安打の打率・714と大の得意投手だった。しかし、この日に限っては相手が上。虎の4番も「やっぱりコントロールが良かったですね」と厳しい攻めにあった。
クリーンアップの無安打は今季4度目。その4試合は計1得点と、主軸が得点の鍵を握っていることを改めて実感させられた。今季5度目の完封負け。先発一人にやられるのは今季初の屈辱となった。高橋宏には甲子園初勝利を献上。藤川監督も「すごく良かったですよね。ボールの軌道もこれまでより良かったと思いますよね」と相手を褒めた。
それでも、同一カード3連敗だけは避けたい。17日の相手先発はまだ勝利のないドラフト1位の金丸。佐藤輝は「また明日は(投手が)変わるんでね。頑張ります」とすぐに次戦へ視線を移した。雨予報だが、試合後はグラウンドにシートが張られて準備万全。何よりも、6点差の劣勢でも席を立つ虎党は少なかった。それだけ猛虎打線が期待され、信頼されている証しだ。「ウル虎の夏」の最終日はバットで甲子園を熱くさせる。
◆今季のクリーンアップ無安打試合 クリーンアップが無安打だった試合は今季4度目。過去3試合とスコアは【1】3月30日・広島戦(マツダ)●0-2【2】5月15日・DeNA戦(横浜)●0-1【3】6月17日・ロッテ戦(甲子園)●1-3。
◆今季初…相手先発投手に完封星献上 阪神の完封負けは今季5度目で先発投手に完封星を献上したのは今季初。これまでの4度は相手投手陣の継投によるものだった。なお、先発投手に完封負けを記録されたのは2024年8月14日・巨人戦で戸郷に抑えられて以来。中日・高橋宏には初で甲子園で白星を献上したのも初めてだった。
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