阪神・藤川監督 クールビズで酷暑対策!ウエア三大改革で「パフォーマンスが変わってくる」自ら球団に要望 球団社長も賛同
阪神が藤川球児監督(44)の要望も踏まえたウエア三大改革を目指すことが25日、明らかになった。27日・ヤクルト戦(神宮)からのリーグ戦再開のタイミングで、ビジターでの試合後に着用する新チームウエアを導入する。屋外の甲子園球場を本拠地とするだけに、酷暑対策は必須。現状で禁止されている、練習中のハーフパンツ着用についても指揮官が球団に要請しており、効果的な“クールビズ”を図る。
球児流改革でウエアの“涼化”を狙う。この日行われた甲子園での全体練習。選手は上着こそユニホーム、半袖練習着、Tシャツとまちまちだったが、下は一様にタテジマユニホームの長ズボンだった。まだ6月ながら気温30度を超える猛暑の中、滴る汗を拭いながらの調整となった。
春から秋へと続く長丁場のペナントレース。体にこたえる夏の暑さへの対策は必要不可欠だ。聖地は内野が土のため、足の裂傷を防ぐためにも練習中は長ズボン着用が義務化されているが、ハーフパンツの着用許可を藤川監督自ら球団に要望したという。
巨人をはじめ他球団の多くはハーフパンツでの練習が既に容認されている。指揮官は半袖短パンで体感気温が低くなった経験をもとに“クールビズ”を申し出た。「土だから(ハーフパンツでも)スパッツをはいて、裂傷は防ぐでしょう」とケガ防止への意識の高さも信頼。今後、球団内で検討を重ねていくことになる。
ウエア改革二つ目は、ビジターゲーム終わりなどに着るチームウエア。従来はユニホームのままで宿舎へのバスに乗り込んでいたが、気持ちの切り替えの意味合いも込めて、新たなウエアが準備された。
ビジターで戦う27日のヤクルト戦をメドに、試合後の移動着として着用開始する新ウエアは、上下ともにシンプルなデザイン。白を基調とした上着は半袖と長袖が用意され、胸元にチームロゴが控えめに記されており、下は紺色のハーフパンツを合わせる。
三つ目の改革案は、駅や空港での移動の際などの服装に対して。夏場は球団スーツのパンツにワイシャツを合わせるスタイルだったが、新たにポロシャツの導入が決定。昨今、ビジネスシーンでも許容が広がっているポロシャツだけに、公共の場での着用に違和感はない。すでに製作に取りかかっているという。
暑さとの戦いを乗り切るために見直すウエアの新ルールに、藤川監督は「パフォーマンスが変わってくる。日常生活も大事。オンとオフのスイッチがある」と思いを込める。粟井球団社長も「報告は上がっています。首脳陣、選手から要望がありました。いいものはどんどん取り入れていきます」と賛同。新しくなる“虎の衣”が快適な夏をサポートして、歓喜の秋へと橋渡しする。
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