交流戦男や!阪神・才木 23年から負けなし継続 六回満塁ピンチ中村剛斬り 6回0封、29回1/3連続無失点

 「西武4-2阪神」(10日、ベルーナドーム)

 大ピンチで燃えた。2点リードの六回、先頭から連打を許すなど、1死満塁とした。この場面で西武は代打に中村剛を起用。スタンドは大歓声に包まれ、球場のボルテージも一気に上がったが、阪神・才木の頭は冷静だった。

 「すごい盛り上がってましたし、(中村剛が)そういう選手ですから。逆にこっちが抑えれば、流れを持ってこれるという思いもあった」

 難敵に対し変化球で追い込むと、最後は渾身(こんしん)の153キロ直球で空振り三振に仕留めた。「あそこで真っすぐをチョイスして、自分でも思い切って投げられた。ちゃんと三振で切れたのはよかった」。シャーと大きく声を上げ、拳を握った。

 なおも続いた2死満塁のピンチ。ここも源田を自慢の直球で詰まらせ二飛に抑えた。「最後ピンチでしたけど、ああやってゼロでいけたのは、すごくいいこと」。難しい打球を処理した二塁・中野の好プレーに笑顔で手をたたき、喜びを表した。

 この日はベルーナドーム特有の湿度の高さで、序盤から汗びっしょり。初めて体感した球場の空気に「やばいっす」と球数以上に体力を奪われていた。「7回くらいまで、いきたいかなと思ったけど、そこは監督とコーチの判断で。まあゼロでいけたのは最低限よかった」。結果は6回4安打無失点。先発としての役割は果たし、マウンドを降りた。リリーフが打たれ6勝目こそ逃したが、交流戦は23年6月から負けなしを継続。圧倒的な強さは揺るがない。

 これで5月20日の巨人戦(甲子園)から、4戦計29回1/3連続で無失点と無双状態。自身最長の35回1/3連続無失点も視野に入ってきた。ゼロ行進に「しっかり継続してやっていけたらいいかなと思います」と表情を引き締めた才木。次回は自身4週間ぶりに、甲子園のマウンドに立つことが濃厚。ホームの地で快投を見せる。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス