らしさ戻った阪神・才木「悪いところばっかり探すのも良くない」 気負いに葛藤、試練も考え方改めてもうワンランク上へ
「日本ハム0-1阪神」(3日、エスコンフィールド)
「日本生命セ・パ交流戦2025」が開幕し、阪神は8回を4安打無失点に抑えた才木浩人投手(26)から石井大智投手(27)につなぐ完封リレーで、日本ハムとのセ・パ首位対決を制した。貯金を今季最多の「11」とし、3試合連続完封勝利は球団最長記録に並んだ。
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ようやく才木らしさが戻ったような気がした。5月20日の巨人戦で初完封。その翌日、スッキリした表情でこう話した。
「自分で自分を苦しめてる感があったので。昨日は開き直ってできた。初心に返って、自分のできるところをしっかりやろうかなと思って」
今年は6連戦の頭・火曜の先発を任され、気負いがあったという。「イニングもそうだし、チームにいい流れを…と考えていた」。開幕から納得の投球ができずイライラ。本来の天真らんまんな素顔は影を潜めていた。
思い返せば、春季キャンプからサングラス越しでも表情は険しいように映った。昨季はチームトップの13勝を挙げ、注目度は一段とアップ。才木も「求めるところが高くなった。それは全然いいと思う」と受け止めて試練に立ち向かっていた。
一方で「それで自分の悪いところばっかり探すのも良くない。“今日ここは良かったな”というところは見つけてあげてもいい」と考え方を改めた。3戦連続の快投。苦悩の時を経て、もうワンランク上の投手へと駆け上がろうとしている。
(デイリースポーツ・杉原史恭)
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