阪神・佐藤輝 二塁打マルチで長打3冠 球宴ファン投票で三塁手部門1位「応えられるように頑張りたい」
「阪神4-5巨人」(21日、甲子園球場)
あと一歩届かなかった。阪神は最後まで粘り強く戦ったが巨人に惜敗し、連勝が3でストップした。雨中の激戦の中で、佐藤輝明内野手(26)が反撃へ導く2打席連続二塁打をマーク。頼れる4番は二塁打、三塁打、本塁打の長打3部門でリーグトップに浮上した。2004年以来21年ぶりとなる巨人戦の開幕から4カード連続勝ち越しは持ち越しとなったが、好調な主砲が第3戦で必ず、新たな歴史を刻み込む。
試合開始から降り出した雨にも負けず、ビショビショになりながら全力でプレーした。佐藤輝が強烈な打球で2本の二塁打。「センターに打ったやつが良かったんじゃないですかね」。一時は4点ビハインドの劣勢も、最後までドキドキさせる展開へと変えてみせた。
一挙4点を先制された直後の四回1死一塁。井上の初球142キロ直球を捉えた。あと数センチでスタンドインだったが、中堅フェンス直撃。雨さえなければ…。そう思わせるような打球だったが、続く大山の適時打を呼び込んだ。
六回はまた4点差に広がったが、2死走者なしから一塁・増田陸のグラブをはじき、右翼線への二塁打。またしても大山の一打につながり、最後まで諦めない姿勢をとり続けた。九回もネクストバッターズサークルで5打席目を待っていたが、出番は訪れず。チームは敗れたが、ただで終わらなかったことには価値がある。
この日は球宴ファン投票の中間発表があった。三塁手部門で5万4460票を集めて、ダントツのトップ。「打てば打つだけ期待も上がる。また、それに応えられるように頑張りたいと思います」。ファンがこれだけ支持するのも長打という魅力があるから。早速、2本の二塁打で感謝を示した。
夢の祭典には新人から3年連続で出場していたが、昨年は選出されず。他球団の選手と交流できるのも醍醐味(だいごみ)の一つだ。「普段はできないことなんでね。そういうところに行くことができれば、また新しい発見とかがあるかもしれない。楽しみですね」。約2カ月後のお祭りに思いをはせた。
11本塁打と3本の三塁打は試合前時点でもリーグ1位だった。加えて、二塁打も13本となり、DeNAの牧を抜いてトップ。本塁打と打点の2冠だけでなく、長打3冠で長打率は・616。甲子園打率は・358と好相性で打率も・289まで上昇し、虎の4番としての仕事を全うしている。
チームは3連勝でストップ。ただ、22日の巨人戦に勝てば、2004年以来21年ぶりの開幕4カード連続で勝ち越しとなる。さらに、伝統の一戦は9勝目となって1962年以来、球団最速タイの13回戦での10勝に王手がかかる。反撃ののろしは上げた。「もっとそういう当たりを増やしていきたいですね」。闘志を燃やし続ける。
◆きょうこそ巨人戦開幕4カード勝ち越し&最速タイ10勝王手や! 22日の今季巨人戦12回戦で勝利すれば、2004年以来、21年ぶりの巨人戦開幕4カード連続勝ち越し。さらに、今季巨人戦9勝となり、62年以来の球団最速タイ13回戦での10勝に王手となる。
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