阪神“球児流”G封じ 富田&坂本→ビーズリー&梅野 バッテリー異例の交代「元々プランにあった」

 「巨人1-10阪神」(5日、東京ドーム)

 “球児スペシャル”に東京ドームがどよめく。1-1の四回、阪神・藤川球児監督がバッテリーごとの交代を決断した。先発で3回1失点と粘投した富田-坂本に代えて、ビーズリー-梅野をグラウンドへ送り出す。この異例のタクトが勝因になった。

 「元々プランにあった一つでビーズリーと(富田の)2人でいくというところがうまくはまったかなと思いますね」

 藤川監督は試合前から温めていたプランであると明快に説明した。2番手・ビーズリーは3回無安打無失点の快投。珍しい序盤でのバッテリーごとの交代については「どうでしょうね、そのあたりは勝負の展開ですからね。その日その日によりますけど」と話すにとどめたが、「(ビーズリーは)ある意味で言うと、このためにというのがあった。素晴らしい活躍で今日はビーズリーさまさまですね」と最大限の賛辞を贈った。

 鮮やかな継投が打線爆発を呼ぶ。四回、森下のソロで追いつくと、六回に打線がつながり戸郷を攻略。終盤も手綱を緩めず、9連戦最後の3連戦初戦に快勝した。

 巨人と並び、再び首位にも浮上。「今日のゲームは非常に重要と捉えてました。明日は才木が頑張ってくれると思う。丁寧に頑張っていきたい」と指揮官。2戦目以降も巨人の先発は井上、山崎と難敵が続くが、奇想天外な“球児流タクト”で連勝を狙う。

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