阪神の佐藤輝明内野手（２６）が２８日、２９日からの９連戦で「９勝を目指して頑張ります」と力強く全勝宣言をした。ここまでリーグトップの８本塁打、リーグ２位の２２打点と猛虎打線を引っ張っている。バンテリンドームから甲子園、東京ドームと転々としながらの大型連戦となるが、連勝ウイークにする。

　世間がＧＷで大型連休へと突入する中、チームは勝負の大型連戦を迎える。中日、ヤクルト、巨人と場所を移しての９連戦。シーズン序盤の鍵を握るかもしれない中で、佐藤輝は頼もしい言葉を発した。

　「勝てればいいです。９勝を目指して頑張ります。それくらい、いかないと」

　何もリップサービスではない。チームは連勝こそ止まったが、１４勝９敗１分けで２位の広島と１・５ゲーム差の首位。６連勝中はクリーンアップが爆発し、勝利を呼び込んだ。佐藤輝もここまでリーグトップの８本塁打を放ち、リーグ２位の２２打点。月間最多タイの７本塁打を記録していて、自己記録更新にも期待がかかる。

　４月は残り２試合。昨季はバンテリンドームでアーチを描くことはできなかった。「１試合１試合、必死に頑張るだけです」と自分の成績よりも勝利が優先。１５日から座り続ける４番では、１１試合で打率・３１７、４本塁打、１４打点と強烈なインパクトを残している。

　さらに、５月２日からのヤクルト戦（甲子園）はＧＷで恒例の「こどもまつり」が行われる。スコアボードの選手名がひらがなになるなど、キッズたちが喜ぶイベントが盛りだくさん。いつも少年少女の応援は特に力へと変えている男には、自然と力の入る３連戦だ。

　同５日からは巨人戦（東京ド）。これまでのこどもの日は必ず結果を残している。プロ通算で１４打数５安打、打率・３５７、１本塁打、４打点。そのことを質問されると「なんの日ですか？こどもの日。よし、じゃあいきましょう！」とちゃめっ気たっぷりに活躍を約束した。

　この９連戦でいくつの貯金を作ることができるか。「みんないい状態だと思うので、できるだけいっぱい勝ちたいと思います」。ＧＷも虎党を喜ばせたい。佐藤輝が打線の中心となり、大型連勝ウイークにする。