阪神OB江夏豊氏 聖地帰還「甲子園はふるさと」 車いすから立ち上がってサプライズ始球式、捕手役の田淵氏涙「泣けてくるね」

 ファーストピッチセレモニーで投手を務める江夏氏(撮影・山口登)
 打席に立つ掛布OB会長、捕手の田淵氏(撮影・中田匡峻)
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 「阪神4-1巨人」(25日、甲子園球場)

 伝説のサウスポーが甲子園に帰ってきた。阪神OBの江夏豊氏(76)が25日、「Tigers Legends Day」となった試合前のファーストピッチセレモニーにサプライズで登場。聖地に立ったのは2015年8月30日のレジェンドデー以来10年ぶりとなった。

 「9番・ピッチャー、江夏」のアナウンスとともに、打者役を務めた掛布雅之OB会長(69)が押す車いすでマウンドに向かった。鼻に酸素チューブを装着した状態で立ち上がり、捕手役を務めた田淵幸一氏(78)へ投げるしぐさを披露。聖地の虎党は万雷の拍手でレジェンドをたたえた。

 「甲子園はふるさとだから。この球場をバックにして野球をやれたんだから。それが自分の一番の誇りです」

 1968年には歴代1位のシーズン401奪三振、71年の球宴では9者連続奪三振を記録するなど幾多の伝説を残した。掛布氏、田淵氏ととともに思い出の詰まった聖地の土を踏み、「俺にとっては懐かしい戦友だもんね。いいやつらと一緒に野球ができたよ」と感慨深げに振り返った。

 田淵氏は「泣けてくるね、懐かしい」と涙。掛布氏は、18日に逝去したOBの小山正明さんに触れ「そういう中で2人とこういうことができたのが本当によかった」と感無量だった。

 「絶対勝つよ。ずばぬけた戦力をもっている」と藤川阪神にエールを送った江夏氏。球団創設90周年での優勝を心から願った。

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