八木沢氏「まさに精密機械、お手本」「優しくて、おしゃれでジェントルマン」 小山氏を追悼

 八木沢荘六氏
 セ・リーグ優勝を決め、グラウンドになだれ込んだファンの手で胴上げされる小山氏=1962年10月
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 元阪神投手の小山正明(こやま・まさあき)さんが18日午前11時20分、心不全のため死去した。90歳だった。元ロッテ監督の八木沢荘六さん(80)氏もNPB歴代3位の通算320勝を挙げたレジェンド右腕との別れを惜しんだ。

  ◇  ◇

 阪神時代の小山さんの試合を大学(早大)の時に見て、ものすごいコントロールに驚きました。こういう投手になりたいと思ったものです。

 卒業後、東京(現ロッテ)に入団して、同じチームの一員になることができました。隣で投げている小山さんをチラチラ見ながら練習したのを覚えています。まさに“精密機械”。お手本でした。

 スピードもありました。球種はそんなに使わない。小さいカーブにストレート、それが正確にコントロールされるわけです。年を取られてからはパームボールも投げてらっしゃった。僕らも教わりましたが難しくて。

 西武でも一緒に投手コーチをやらせてもらいましたが、指導はシンプルで「アウトコースに3球で終わり、三振だ」と。

 思い出はありすぎて、1時間じゃ足りないぐらい。ものすごくかわいがってもらいました。優しくて、おしゃれでジェントルマンでした。銀座の「英国屋」に何度か一緒に連れて行ってもらいました。

 もうずっとお会いできてなかったので、ごあいさつをしたいと思っていました。今はただ、さみしいです。ご冥福をお祈りします。

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