阪神・森下 V弾で天国の小山さんに白星届けた 佐藤輝との新パフォは「ホームランのモチベーション」

 勝ち越し2ランを放ちナインに迎えられる森下
 7回、勝ち越し2ランを放つ森下(撮影・田中太一)
2枚

 「DeNA2-4阪神」(24日、横浜スタジアム)

 敵地の虎が止まらない。阪神は森下翔太外野手(24)の自身19試合、85打席ぶりとなる左越え2号2ランで勝ち越し、今季初の4連勝。昨季日本一のDeNAを3タテし、ビジター8連勝となった。試合前に阪神OBの小山正明さんの逝去が球団から発表された一戦で、見事な逆転勝ち。チームは今季最多の貯金「4」とし、首位・広島に0・5ゲーム差に迫った。25日からは甲子園で今季初の「伝統の一戦」に臨む。

 持ち前の勝負強さが光った。白球が舞い上がると、森下はバットを放り投げ、右手人さし指を天へ。まさに確信の一撃。打球は虎党が待つ左翼スタンドに吸い込まれ、歓声と悲鳴が入り交じった。

 「すごく手応えがあった。やっと角度がついてくれて、いいホームランだったかなと思います」

 七回、同点に追いつきなおも2死三塁の好機だった。「近本さんがつないで、拓夢さんがかえして、すごくいい流れで来ていたので。2アウトでしたし、思い切って振ろうと思って」。自身の持ち味は積極的な打撃。「ここで消極的になったらダメだ」と自分に言い聞かせ、森原の初球、高めに浮いた直球を迷いなく振り抜いた。

 打った瞬間の当たりは勝ち越しの決勝2ランに。「角度がついていないだけで打球の質は悪くないかな、と思っていた」と心配はしていなかったが、開幕2戦目の3月29日の広島戦(マツダ)以来19試合ぶり、そして85打席ぶりのうれしい一発となった。

 一つ前のカード、広島との3連戦(甲子園)から近本が出塁しても決められない場面があった。それだけに、「後は自分が一本出すか、出さないかの勝負だったのでやっと出てくれたかなと思います」と好機を生かせた一本にはより価値があった。

 お決まりのポーズもばっちり決まった。森下はダイヤモンドを一周すると、佐藤輝とジャンプしながら肘タッチ。「何かやりたいね」と2人で相談して決まった今季からの新パフォーマンスだ。これはお互いが本塁打を打った時に披露。「ホームランのモチベーションにはなっています」とアイブラック兄弟でのパフォーマンスが、森下にとっての原動力にもなっている。

 これでチームは今季初の4連勝、首位・広島には0・5ゲーム差となった。敵地では23年5月以来の8連勝と勢いはとどまることを知らない。試合前には球団OBの小山正明さんの逝去が発表されていた中、後輩たちが一丸となって勝利をささげた。25日からは甲子園で巨人との3連戦を戦う。「この勢いのまま、ジャイアンツにも3連勝したいと思います。熱い応援よろしくお願いします!」。地元・横浜でヒーローになった森下は、力強い言葉で連勝街道を見据えた。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス