大山弾で阪神3連勝&敵地7連勝 待ってました85打席目の今季1号 チームメートから「神様的な感じ」
「DeNA2-3阪神」(23日、横浜スタジアム)
苦しんだ分だけ、笑顔に輝きが増した。阪神・大山悠輔内野手(30)が延長十回、左翼席に今季1号の決勝ソロ。開幕から20試合目、今季85打席目にして飛び出した待望の一発が今季2度目の3連勝を導き、貯金は今季最多の「3」となった。ビジター7連勝。3戦目も勝って甲子園に帰る。
この上ない最高の場面で、横浜の夜空に待望のアーチをかけた。大山が振り抜いた打球は「ここまでぶちこめ」のプラカードを持った虎党の待つ左翼スタンドへ。ベンチ前で仲間に手荒い祝福を受けると、大山はとびきりの笑顔で喜びを爆発させた。
「本当にうれしいですし、チームが勝って良かった。ここまでチームのみんなに助けられてきてましたし、ここでなんとかチームを助ける番になりたいと思っていたのでその一打を打てて良かったです」
同点で迎えた延長十回1死。プロ入り後通算13打数無安打と苦しめられていた山崎と対峙(たいじ)した。打席に向かう前ではスコアラーとデータを確認しながら入念に話し合い、狙い球を絞った。フルカウントからの6球目、148キロ直球を迷いなく一振り。勝ち越しの決勝ソロは今季20試合目、85打席目でプロ入り後では開幕後一番遅い今季1号となった。
「塁に出ることが最優先ですけど、その中でも自分のスイングができたので良かった。状況であったりその場面の配球を考えてしっかり準備していたものが出せたので、準備の大切さを改めて感じた打席だった」。苦しみ続けた中でようやく出た一本は、チームを救った一本にもなった。
神様のような活躍を見せた大山は、チームメートの目にもそう映っている。同学年の木浪は「悠輔のことをみんな『神様的な感じ』って言うと思うんですけど、本当にその通り」。それは人柄や姿勢にも表れているという。「話していてすごく和やかな気持ちになりますし。すごく重責ある立ち位置でやってるのにひたすら練習したりしてますし。本当にかがみになるような人」と、練習の鬼と言われる木浪も尊敬するほどの努力家で優しい心の持ち主。ベンチ前で何度も大山の頭をたたいていた仲間の祝福ぶりが、その信頼の厚さを物語っていた。
これでチームは3連勝で、ビジターはなんと7連勝の快進撃。貯金は今季最多の3となった。「試合が終わった瞬間の歓声が一番でした。チームが勝つことが一番ですし、その力に今日はなれて良かったなと思います」。ヒーロインタビューの最後は大山らしく謙虚に締めくくった。「今日は遅くまでありがとうございます。明日もチーム一丸となって頑張りますので応援よろしくお願いします!」。本領発揮はここから。大山がバットでチームを救っていく。
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