阪神 藤川流マネジメント 異例の主力組移動日練習 長丁場のペナントへ体作りが重要「1年間長い、休むには早い」

 阪神は16日、松山から東京へ航空機で移動し、夕方から神宮コブシ球場で投手野手の指名練習を行った。移動日では異例となる主力選手も参加。藤川監督は長丁場のペナントレースを見据えて、体作りやトレーニングの重要性を強調した。練習では前夜にミスが出た投内連係も確認。“球児流マネジメント”で、17日・ヤクルト戦(神宮)への準備を整えた。

 午後4時。残り桜が舞うグラウンドに、ナインの元気な声が響き渡る。偶然、通りかかったファンはびっくり。近本、大山、木浪、佐藤輝、森下…。移動日では珍しく、主力選手が大集合した。

 「雨が多いし、休みも多いのでね。なかなか1年間長いので、休むには早いでしょ、まだ」

 藤川監督は練習の意図をそう説明した。虎は先週から悪天候に見舞われ続けている。10日・ヤクルト戦(甲子園)が雨天ノーゲームとなると、13日・中日戦(同)も降雨のため中止。14日は松山への移動日で、前川、小幡ら一部選手による指名練習が行われた。

 「雨で流れて、月曜日も休んで、昨日も坊っちゃん(スタジアム)で試合をして、今日休みってほとんど休みじゃん。それはよくないと思う。体になじませていく時期だから、まだまだ今はトレーニングと並行して、体作りもまだやっていかないといけないから」

 指揮官は長丁場のペナントレースを見据えて、トレーニングや体作りの重要性を強調。練習ではキャッチボール、フリー打撃、ノックに加えて、投内連係も実施した。15日・ヤクルト戦(松山)では、5-0の九回1死一、二塁から投ゴロをさばいた桐敷が二塁へ悪送球。ピンチを拡大し、岩崎の継投を仰ぐ結果となった。勝ってかぶとの緒を締める。試合で出た課題をチーム全体で共有し、ミス撲滅にすぐさま取り組んだ形だ。

 首脳陣も納得顔だ。金村投手コーチが「反復してやることで、練習でできているからという気持ちでフィールドでできたらいい」と言えば、藤本総合コーチも「確認事項もできたので、とにかく明日につなげるというだけです」と収穫を口にした。“球児流マネジメント”で17日・ヤクルト戦へ準備を整えた。

 開幕から対戦が2巡目に入り、チーム作りは順調に進んでいる。前夜は「3番・森下、4番・佐藤輝、5番・大山」の新クリーンアップがハマり快勝。打線は3試合連続2桁安打と好調で機動力も光る。投手陣も3試合連続3失点以下と安定感抜群だ。

 「いい汗を流せました。しっかり明日への確認ができました」と近本。約1時間汗を流したナインは充実の表情で帰りのタクシーに乗り込んだ。3カードぶりのカード勝ち越しへ、初回からツバメに襲いかかる。

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