阪神・才木 狙う今季チーム初完投 「火曜日の男」の自覚 救援陣の負担「減らすことが大事」
阪神の才木浩人投手(26)が14日、先発する15日のヤクルト戦を前に、「火曜日の男」として自覚を語った。週頭の登板を任された今季は2試合の先発で2敗。初勝利が遠い現状にも「自分の勝ちより、後ろの負担を減らすことが大事」とテーマを掲げる。目指すのは今季チーム初の完投だ。
勝ち星は先発投手の良薬か-そんな問いに「あんまないッスね」と即答した。甲子園球場で行われた指名練習では、強めのキャッチボールやダッシュで調整。柔和な表情からも状態の良さをうかがわせる。8日のヤクルト戦では8回5安打1失点。“再戦”の舞台に準備を整える。
「やっぱり2週連続なので、相手も目慣れしてると思う。真っすぐの使いどころをメリハリよく攻めていく。基本的に外国人2人が中心で回っている。前回はサンタナに打たれているので、2人をしっかり抑えていけば問題ないかなと思います」
松山での登板は初めて。このまま火曜日の登板が続けば、今後予定される地方開催は3度。マウンドの硬さや傾斜など、対応に苦慮する投手もいるが「問題ない。行ってその場のフィーリングです。細かい修正は試合の中ですれば大丈夫」と頼もしい。昨年6月25日に倉敷で開催された中日戦では負け投手にこそなったが、8回1失点と高い対応力を見せた。
有言実行で投げ抜くことができれば、今季チーム初の完投勝利達成となる。「自分に勝ちがつくより、チームに勝ちがつくこと。勝ちが欲しいと言うより、長いイニングを投げて、少しでも後ろの負担を少なくするのが大事になる」。今週は5試合の開催ながら、週末の広島戦ではドラフト1位ルーキーの伊原が初先発する予定。負担軽減のアシス“投”を誓う。
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