阪神・ドラ5佐野 マルチで故郷に錦 両親、友人から温かい拍手 好機で凡打反省「打席での考え方をもう一度見直さないと」

 「ウエスタン、くふうハヤテ5-3阪神」(11日、草薙総合運動場野球場)

 力強いスイングで“聖地”を盛り上げた。今季初のナイターで阪神ドラフト5位・佐野(日本海L富山)がマルチ安打を記録。静岡出身のルーキーの躍動に、応援に来た両親や友人らから温かい拍手が送られた。

 二回1死一塁。低めの141キロの直球を中前打として好機拡大。さらに四回2死では粘って8球目の速球を左前に運びマルチ安打とした。それでも「結構な人が来てくれていたけど、いいところで打てなかった」。2本の安打より、その後の打席を悔やんだ。

 六回無死満塁で空振り三振、七回2死二塁では遊ゴロと好機で凡退した。「必ず打たないといけない場面で打てない自分の実力のなさと、あとは打席での考え方をもう一度見直さないと」と反省を口にした。

 草薙球場は常葉大橘高時代に3年夏の静岡大会で出場して以来、約6年ぶり。懐かしさと地元の応援に「緊張とかプレッシャーとか感じないタイプだけど、気負い過ぎた」と力んだことを振り返った。それでも打率は・357と圧倒的。「あとは得点圏と打点とか、チャンスで打てれば1軍に上がる日も近づく」。チャンスに強い男になり1軍の切符をつかみ取る。

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