「阪神６－３中日」（１１日、甲子園球場）

　阪神の前川右京外野手（２１）の兄で元甲子園球児でもある、夏輝さん（２３）がデイリースポーツに弟の素顔を明かした。オフの取り組みの変化や家族思いな一面など、兄だから知る一面を披露。２年連続で自身の誕生日にお立ち台に立った自慢の弟の活躍を期待し、エールを送った。

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　今年のオフは例年以上に、体のケアを大事に日々過ごしているなと感じました。トレーニングの後もケアを欠かさない。練習もすごい考えて、計算しながらやっているなと。１年目に比べると食事も睡眠も、本当に体のケアは徹底していたと思います。

　２年前は相当悔しい思いをしましたし、去年の成績にも満足していないと思うんです。僕ももっとできると、もっと高いレベルでやってくれると思っています。もう僕から口出しはできなくなりましたけどね（笑）。

　僕は津田学園で野球をやっていたので、高校まではアドバイスもしていたんですけど、今では誰が言うとんねんってなる。普通にやったら打ってくれるんじゃないかなと思ってるんで。でも、兄弟の関係性は変わってません。今でも「お兄ちゃん、お兄ちゃん」って言ってくれる。正月もゴルフウエアを買いに、一緒に車で行きました。

　誕生日プレゼントも毎年交換してるんです。僕の誕生日に２年連続でお立ち台に立ってくれて、それが一番のプレゼントなんですけどね。一昨年にもらった財布は今も大事に使ってます。

　成績が求められる世界ですけど、家族は元気にやってくれてたら一番うれしい。元気に子どもに夢を与えられるような姿を見せてくれたら、それだけでいいんで。春季キャンプにも招待してくれて、前川のユニホームを着てる人たちを見たら、僕たちもちゃんとせなあかんなと。僕もこの前、５つぐらいグッズ買いましたけど（笑）。

　試合中は怖い顔してるけど、ほんまに心優しい子なんです。家族思いでずっと大事にしてる。オフも友達だけじゃなくて、家族全員で集まってご飯を食べることを優先してくれたりとか。そこは変わらないですね。

　今年は打率・２８０、１０本塁打、６０打点に期待してます。僕からはあまり大きすぎる目標は言わずに。本人が一番わかってると思うんで。とにかくケガをせず、元気に頑張ってほしいです。