阪神・才木「実力不足」 力投も八回サンタナに先制打許し無援2敗目「なんとかしのぎたかった」 甲子園での連勝7で止まる

 「阪神0-1ヤクルト」(8日、甲子園球場)

 打球が右翼線で弾むと、スタンドから大きなため息が漏れた。好投を続けていた阪神・才木浩人投手は痛恨の先制点を献上すると、一瞬しゃがみ込み、厳しい表情を浮かべた。

 「勝負にいった結果なんで、しょうがないですけどね。あそこの1点はなんとかしのぎたかったです」

 均衡を破られた。0-0の八回2死二塁から「結構いい当たりを打たれていて、ちょっと慎重になった」と、ここまで2安打だった長岡に四球を与えた。2死一、二塁とピンチを広げると、サンタナに151キロの直球をはじき返され、大きな1点をスコアボードに刻まれた。「先制点もあげたくなかったけど、あそこで打たれてしまった。自分の実力不足」と悔しさをにじませた。

 それでも集中は切らさなかった。なおも続いた2死二、三塁のピンチ。オスナとの勝負は13球にも及んだ。スタンドからは右腕を鼓舞する攻撃並みの拍手と大声援。フルカウントから首を振って投げ続ける渾身(こんしん)の直球。最後は151キロで遊飛に抑え、大きく声を上げた。

 結果は8回116球を投げ、5安打1失点で今季2敗目。23年9月から続いていた甲子園での連勝も7で止まった。それでも「球自体はいい」と1週間前よりもアップデートできた部分に手応えも感じた。「(先週の)土、日も中継ぎを使ってましたし、自分がイニングを投げることが大事」。週の頭を投げる先発として、十分に役割を果たしたことは間違いない。

 待ちに待った甲子園開幕戦のマウンド。ホームでの藤川監督初勝利はまたもお預けとなり「やっぱりすごいいい球場ですし、勝ちたかったけど、ファンの方には申し訳ない」と語った才木。「こういう展開が続くかもしれないですけど、そこは自分も辛抱強く、キャッチャーと一緒にやっていけたらいいんじゃないかなと思います」。悔しさも力に変え、次戦必ず今季初勝利をつかむ。

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