阪神・中川 圧巻パワー弾 バックスクリーン横へ DeNA・牧から学んだ「下半身始動」実になってる

 「ウエスタン、阪神3-4中日」(4日、日鉄鋼板SGLスタジアム)

 ぐんぐん伸びる打球にスタンドはどよめき、フェンスを越えると歓声に変わった。「6番・DH」で出場した阪神・中川勇斗捕手が二回、センターバックスクリーン横に突き刺す先制の2号ソロを放った。持ち前の打力を発揮し、1軍昇格へ猛アピールだ。

 「風が押してくれた感じですけど、しっかり自分のスイングができたんで、あそこまで飛んでくれたかなと思います」

 豪快な一発だった。中日・三浦の甘く入った変化球を強振すると、甲子園と同じサイズの球場で、センター右へのホームラン。平田2軍監督も「風がフォローだったとはいえ、いい打ち方してるからな。バッティングはいいものを持ってるよね」と絶賛した。

 1月の自主トレでは、DeNAの牧から打撃を学び、下半身始動で強く振る形を作ってきた。「実戦では自分のスイングをすることだけを考えている。練習からそういう意識でやって、結果が出ているんで継続していきたい」と体にも染みこんできている。

 本塁打の打席以外でも大飛球を飛ばすなど、パワーを見せつけた。それでも「感覚は悪くないけど、ミスショットを減らせるようにやっていきたい」と反省した中川。現在は打力を生かすために本職の捕手だけでなく、外野、三塁にもチャレンジするなど、貪欲に1軍の出場機会を狙っている。

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