【糸井嘉男氏の眼】阪神・門別5回完全「見ていて気持ちのいい真っすぐ」「テルはいいところで打ちましたね」

 「プレシーズンゲーム、阪神3-0カブス」(15日、東京ドーム)

 阪神先発の門別啓人が5回を無安打無失点の完全投球。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は「未勝利というのが信じられません」と感嘆の声を挙げた。また、五回に右前適時打で追加点を奪った佐藤輝明内野手の進化にも言及した。

  ◇  ◇

 圧勝でしたね!MLBのスーパースターを相手に阪神の選手もテンションが上がりまくっていたんじゃないでしょうか。

 何と言っても門別投手が良すぎました。5回パーフェクトですか。立派でしたね。真っすぐが素晴らしかった。スピンの利いたボールにバリバリのメジャーリーガーたちが差し込まれていましたからね。お手上げ状態という感じのスイングで、ほとんどタイミングが合っていませんでした。

 相手はまだ時差ボケがあるとはいえ、それを差し引いても素晴らしいピッチングでした。見ていて気持ちのいい真っすぐで、未勝利というのが信じられません。本当に「素晴らしい」という言葉しか出てきません。

 テルはいいところで打ちましたね。ホッジ投手のスイーパーですが、エグい食い込みの変化球を初見でよく捉えました。今年はいろんな球に対応できる打撃フォームに取り組んできました。彼なりにいろいろと考え、動画なども見ながらやってきたことが徐々に体現できていると思います。

 五回には二盗も成功させました。盗塁には、走ることで体のキレが出てバッティングも良くなるという相乗効果があります。僕も2016年に盗塁王を獲得した時、秋山幸二さんから言われて実感したことがありました。テルにはチャンスがあれば、どんどんチャレンジしてほしいですね。今年のテルは期待できるか?当たり前やんかー!(笑)

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