阪神・森下 マー君撃ちで甲子園盛り上げる 7日から3連戦、巨人戦でジェット風船解禁「球場全体にも一体感が生まれる」

 打撃練習をする森下(撮影・田中太一)
 練習前、上空を見上げる森下(中央)=撮影・北村雅宏
 練習中に満面の笑みを見せる森下(撮影・北村雅宏)
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 阪神・森下翔太外野手(24)が6日、“本番モード”突入へ意気込んだ。9日のオープン戦・巨人戦(甲子園)ではジェット風船演出の実証実験が行われ、風物詩が解禁される。新4番は「球場全体に一体感が生まれる」とジェット風船の復活を熱望した。さらに7日からの甲子園3連戦では東、大貫(ともにDeNA)、田中将(巨人)らが登板予定。一線級の投手を攻略し、開幕に向けた準備を整える。

 肌を刺す寒さの本拠地に、森下が快音を響かせた。打撃練習ではオフやキャンプからの取り組みを入念に確認するようなスイング。時折雨がちらつく中で、黙々と打ち込み“本番モード”へと準備を進めた。

 「本番に入る前に、すごくいいイメージもできる実戦練習になると思う。いい状態で試合に入って、本番さながらにやっていきたい」

 新型コロナウイルスの影響で20年から禁止となっていたジェット風船だが、9日には今年初の巨人戦で実証実験が行われる。自身は22年度ドラフトでの入団のため、甲子園で行われるジェット風船の経験はない。横浜市出身とあって横浜スタジアムでのジェット風船打ち上げは「知っている」という程度で、ほとんど記憶には残っていない。風船で黄色く彩られた聖地の光景を思い浮かべ「復活してくれると球場全体にも一体感が生まれる」と、虎の「風物詩」復活を熱望した。

 実戦モード突入は他球団も同じだ。7日のオープン戦・DeNA戦(甲子園)から東や大貫、巨人戦では田中将らが登板予定。「シーズンが始まったら絶対に対戦する投手。早めに見て自分の中でも納得した形が出るように努力したい」。開幕を見据え、一線級の投手への対応力を高める。特にジェット風船が解禁となる宿敵との一戦で田中将を打ち砕けば、シーズン並みの盛り上がりが予想される。「一試合、一試合、ボールの見え方が変わってくる中で修正ができるように。1回できたからと言って、シーズン最後までできることはない」と試合中の修正力アップもオープン戦ならではの課題とした。

 春季キャンプ中は腰の張りで一時、別メニュー調整だったが、復帰戦となった2月23日のオープン戦・中日戦(北谷)から2試合連続のアーチで良好な状態をアピールした。「やってきたことをやるだけ。できる100%をやる」。新4番が開幕を見据えて着実に仕上げていく。

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