阪神・平田2軍監督 “大物”から大物出ます「小物じゃ困るよ」2軍新球場セレモニーで“勝男節”高らか宣言
阪神2軍が27日、兵庫県尼崎市内に新設された2軍のメイン球場「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」で初練習を行った。初めて一般開放され、開門前からファン約400人が大行列。平田勝男2軍監督(65)は最寄りの阪神大物(だいもつ)駅を引き合いに「ここから必ず大物(おおもの)が出ます」と、チームを背負うようなスター選手の台頭を力強く宣言した。
待ちに待った2軍新球場での初練習。練習前に行われたセレモニーで、平田2軍監督が大勢の観客に向かって堂々と宣言した。
「ファンの皆さま、このたくましい選手たちを見てください。ここから必ず大物(おおもの)の選手が出ます。楽しみにしておいてください!」
設備が整ったこの地から、チームを背負って立つようなスター選手を育てることが使命だと自覚している。「一般の方たちも平日にもかかわらずたくさん来られていたんでね。高らかと宣言しなきゃいけない」と有言実行を誓った。
両翼95メートル、中堅118メートル。左中間と右中間の膨らみが特徴的な甲子園球場と同じサイズ感の新球場は、昨季まで使用した鳴尾浜球場よりも随分と広く、大きい。午前中の内外野連係プレーでは「カットプレーを再確認して、去年甲子園でやっていたフォーメーションを」と細かい動きを確認。シートノックも当初予定より本数を増やし、「(3月)1日のゲームに備えなきゃいけない」と新球場への順応を図った。
午後のフリー打撃では、なかなか柵越えが出ない中、百崎が7スイング目に左翼席へ“大物1号”を放った。北川2軍打撃チーフコーチに山田との柵越え競争でハッパをかけられて奮起。最後の26スイング目にも左翼への柵越えを記録し、百崎は「試合で打てるように。大物(おおもの)まではいけるか分からないですけど頑張ります」と決意を新たにした。
若虎たちへの期待を込めて「小物じゃ困るよ」と“勝男節”で奮起を促した平田2軍監督。3月1日の教育リーグ・広島戦から「大物」への道を作る。
◆ゼロカーボンベースボールパーク 2軍専用球場の日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎をメインとする新ファーム施設。同スタジアムの収容人員は約3600人。内野は甲子園と同じ黒土を使用。スタジアム内に8台の専用カメラを設置し「ホークアイ」による分析を導入する。室内練習場は6168平方メートルの敷地内に内野グラウンド、打撃練習6レーン、ブルペン6レーンを設置。選手寮は地上3階建て。トレーニングルーム、リハビリ室などを完備する。阪神本線・大物駅から徒歩5分。
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