阪神・才木 任せた「火曜の男」ホームW開幕指名 4・1京セラ&4・8甲子園「やりやすいっす」

 投内連係で、ベースカバーに走る才木(撮影・田中太一)
 投内連係の練習前、笑顔で話をする才木と藤川監督(撮影・田中太一)
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 「阪神春季キャンプ」(27日、宜野座)

 阪神・才木浩人投手(26)が27日、4月1日に京セラドーム大阪で行われるホーム開幕戦・DeNA戦での先発が決まった。藤川球児監督(44)が明かした。大事な週頭を任される右腕は「ホーム開幕ですし、いいスタートを切れるように」と気合十分。また、昨季日本一になったDeNA打線相手に真っ向勝負で挑むことを誓った。

 多くのファンが待ち望むホーム開幕戦。その先発マウンドに才木が上がる。大役の発表に自然と表情も引き締まった。

 「そういう大事なポジションを任せてもらえるのは、すごいありがたいこと。期待に応えられるようにできたらいいなと思います」

 昨年12月、プレミア12から戻った才木に、藤川監督からホーム開幕投手が告げられた。指揮官は「本拠地一発目は才木で行きたいと。素晴らしい大役ですから。才木も兵庫の高校ですから」と昨年13勝を挙げた右腕に、絶大な信頼を示した。

 年内に決まった25年才木の開幕戦。「先に聞いていた方がわかりやすいから助かるし、球児さんらしいなと。そこに向けて逆算して調整もしやすい」。ターゲットがはっきりしたことは、右腕にとってプラスだった。

 最初の相手は昨季日本一に輝いたDeNAだ。「連打が多いですし、打線は強い」とリーグでも屈指の破壊力を誇る強力打線を警戒。ただ、一歩も引くつもりはない。「そういう打線に負けないようにというか、押していけるように真っすぐはこのキャンプで意識して投げていますね」。自慢の直球を軸に、真っ向からぶつかっていく。

 昨季は2度の対戦。完封もあれば、6回5失点と打ち込まれた試合もあった。「今年は今年。自分も向こうも変わっている。去年のことは忘れて、自分のスタイルでしっかり押して、どういう反応をしてくるかを見ながら投げられればいいなと思います。一発目なんで」。過去を引きずることなく、リセットして臨む。

 ホーム開幕はもちろんのこと、才木が託されたのは週頭の火曜日。勝敗に加え、長いイニングを投げることも求められる大事なポジションだ。「自分が(イニングを)投げることはプラスしかないと思うので、中継ぎの人たちとかチームにいい雰囲気を持ってこられるように頑張りたい」と自覚を口にした。

 また、4月8日の甲子園開幕戦・ヤクルト戦に登板することも濃厚。続けての“ホーム開幕戦”に「やりやすいっすね。ファンの方もたくさん入ってくれると思うので、気分的にも乗りやすいのかなと思います」と語った。

 今季はチームの顔として、さらなる期待が高まる才木。開幕投手に指名された同学年の村上とともに、最高のスタートダッシュを決める。

 ◆阪神・才木のカード頭登板メモ 才木は昨季、シーズン途中から村上に代わって、6連戦のカード頭となる火曜に登板するケースが増えた。6月25日の中日戦(倉敷)から8月20日のヤクルト戦(京セラ)まで6試合に先発登板し、2勝1敗の戦績を残している。8月6日のヤクルト戦(神宮)で4失点を喫したものの、それ以外の5試合では0か1失点に抑えており抜群の安定感を誇った。

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