阪神・ドラ1伊原 1回1安打0封デビュー 最速149キロ「非常によかった」マウンドさばきに他球団も警戒

 「練習試合、阪神9-2DeNA」(24日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)

 期待の左腕がついにベールを脱いだ。阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が、対外試合初登板で1回1安打無失点。「練習してきたことを出すのがメインだったので、そこができてよかった」と振り返った。

 待ちに待った“プロ初マウンド”。伊原の名前がコールされると、宜野座の虎党から大きな拍手が起こった。「少し緊張感はあったので、そのいい緊張感の中でマウンドに上がることができた。どちらかというと、試合で燃える方のタイプなんで」。違うユニホームを着た相手を前にすると、自然とスイッチが入った。

 先頭の加藤に対しては、右打者の内角に食い込む得意のクロスファイヤーで詰まらせて一ゴロ。「そこはずっと練習を重ねてきたところ。左右インコースを攻めるのが持ち味でもあるし、いい形で出せたかなと思います」。早速、強気の投球を披露した。

 1死から東妻に左前打を許したが、「とにかく慌てないことが一番。ランナーを出してからも落ち着いてできた」と後続をきっちり抑えた。3アウト目をとると、スタンドからは大歓声。捕手の坂本と言葉を交わし、ようやく笑みがこぼれた。

 15球を投じ、テレビ中継では最速149キロが表示された。「最初の段階としては非常に良かった」と納得の様子。「練習でもしっかり投げてきましたし、全然疲れてないです」と心地のいい汗をぬぐった。

 ドラ1左腕に他球団も警戒感を強めた。巨人・真田スコアラーは「出所も見えにくいしコントロールもいい。右バッター(への内角)はかなり嫌なんじゃないですか。武器になるのは間違いない」と話し、広島・玉山スコアラーは「ランナーを出しても同じ状態で投げられる」とマウンドさばきを評価した。

 キャンプ中の実戦初登板という課題はクリアしたが「(状態は)半分くらい。まだまだ足りない部分はある」と表情を引き締めた。ここから狙う場所は、ただ一つだ。

 「(目標は)開幕1軍。とにかく結果を出さなきゃいけない立場。毎試合アピールですし、ゼロに抑えるっていう気持ちを持って頑張りたい」。虎の未来を担う左腕が、大きな一歩を踏み出した。

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