渡辺謙 阪神・藤川監督に届けた猛虎愛「やっぱり土佐のいごっそう」練習試合&ブルペンチェック 虎戦士に声かけまくる
「練習試合、阪神0-11広島」(16日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)
熱烈な阪神ファンで知られる俳優の渡辺謙(65)が16日、沖縄・宜野座キャンプを訪問し、藤川球児監督(44)に熱いエールを送った。2日間の現地滞在で、練習試合・広島戦やブルペンを生チェック。キャンプでの取り組みにメジャー流を感じ、世界を知るハリウッドスターらしく共感した。ペナントレースでは激しいデッドヒートを制してのリーグ優勝、そして2年ぶりの日本一奪還を思い描いた。
熱気とオーラを漂わせながら、南国らしい陽気を取り戻した宜野座に降臨した。渡辺にとって2年ぶりのキャンプ訪問にサムアップを決めるご機嫌ぶりで、「1日から、ずっとスカイA(の中継)を通じて勉強してきたんで」と藤川阪神との初コンタクトに予習バッチリ。この日は「一介のファンとして」と「スカイA」の中継席に飛び入り参加すると、周囲のファンから歓声が上がった。ゲラやネルソンら外国人投手と英語で会話し、指揮官ともじっくり言葉を交わした。
「監督ね、『力んで行きます』って言ってた。やっぱり土佐の“いごっそう”。平常心でクールに、っていう感じじゃない。その感じは選手に必ず伝わる」。火の玉ストレートが代名詞だった現役時代と、変わることない熱さに期待が膨らんだ。「レギュラーで安泰だった選手たちも、『よし、もういっちょやったろう』っていうケミストリー(化学反応)が起きるんじゃないかな」とチームの成長を予感した。
キャンプイン1週間後には紅白戦を行ったが、「みんな野球小僧だから、ゲームをしていく中で探さなきゃいけないものがあるから、早い段階でゲーム形式をやってるんですかって(藤川監督に)聞いたら、まさにその通りでした」とニヤリ。「それはやっぱりMLBの感覚、メジャーで培った方法。向こうのやり方でいい面もあるし。やっぱりいいものを作るためには、何がベストなのか(を選ぶ)っていうやり方です」。自身のハリウッドでの経験も踏まえながら、“米国流キャンプ”に理解を示した。
もともと藤川監督とは浅からぬ縁があった。20年の現役引退時にドキュメンタリー特番のナレーションを担当。昨年8月1日には甲子園の開場100周年セレモニーで共演し、「次は監督やってよ」と懇願。その思いが実現して、半年ぶりの再会となった。
虎を愛するあまり、日本シリーズを見越して毎年秋のスケジュールを空けている渡辺。23年には念願かなって全7試合をスタンド観戦し、日本一の瞬間を見届けた。もちろん今季もその再現を願うが、「優勝が唯一の命題じゃないんです。やっぱり9月までギリギリみたいなペナントの展開を見たいんです。その延長戦で(予定を)空けてますよ」とリクエスト。理想のシーズンを戦った上での、秋の歓喜を待ち望んでいた。
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