阪神・村上“新スライダー”に近本が合格点「いい感じ」 渡米した師匠・青柳の教え「3年やって一流」新球で証明する

 「阪神春季キャンプ」(13日、宜野座)

 阪神・村上頌樹投手(26)が13日、ブルペンでの投球で打者相手に“新スライダー”を投じた。打席に立った近本にも好印象を与えるボールでピッチングの幅を広げる。また、フィリーズに移籍し、この日渡米した青柳についても言及。自主トレをともにする師匠の言葉も胸に、先発投手の中心としてさらなる成績向上を目指す。

 見てもらうには絶好の相手だった。村上はこの日、97球を投じた中で、試行錯誤しているスライダーを10球投げた。鋭く曲がる軌道に打席の近本もうなずく。「いい感じだな」と声をかけられたといい「いろいろ意見をくれたので、生かしていきたい」と語った。

 新たな取り組みは、ピッチングの幅を広げるためだ。「緩急みたいな感じでほしかった。1個でも球種が増えたら、相手バッターに幅が広がるんじゃないかなと思って」。昨年は全投球の約半分にあたる45・3%が直球。変化球はカットボールが21・7%、フォークが18・8%でカーブが8・2%。スライダーは2457球でゼロだった。(データはJapan Baseball Data)

 そこで、カーブとカットボールの間くらいの球速帯と曲がり幅のスライダーの練習に取り組んだ。特にアドバイスなどは受けず、「いろいろ試しながら投げている感じ」と握りなど、微調整を加えながら、ブルペンでの投球練習を行っている。

 同じ淡路島出身で、年末には自主トレをともにしていた近本からの意見は心強い。「いいバッターの意見を聞くことが、抑える近道かなとも思うので」。新球に限らず配球面にも助言をくれる近本は、内情なので詳しくは話せないというが「感じる部分はありますね。いいなというのは」と率直な感想を語った。

 今後はスライダーを実戦でも試していく考えの右腕。「使えるかどうかはバッター(の反応)を見てから。(試合で)投げてみてって感じです」。シーズンでも武器とするために、磨きをかけていく。

 この日、自主トレをともにしてきた青柳が渡米。「いつ行くか聞いてなかったのでびっくりしています」と笑ったが「すごい球を投げるので、メジャーに行っても大丈夫だと思う。いい結果を待ちながら応援したい」とエールを送った。

 アメリカに飛び立った師匠からかけられた「3年やって一流」という言葉がより重みを増すシーズン。「今年がその3年目。しっかり1年間ローテーションを回っていけるように頑張りたい」と力を込めた。

 先発、チームの中心として、真価が問われる今季。村上は最大の目標であるリーグ優勝、日本一達成のために強い覚悟を持って準備を進めている。

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