“魔球使い”阪神・ネルソンを大解剖 幼少期はクローザー→高校時代にナックル習得
今季加入した外国人選手を紹介する「新助っ人襲来」。今回は阪神のニック・ネルソン投手(29)を取り上げる。最速158キロを誇るセットアッパー候補は、“魔球”ナックルの使い手。野球を始めたきっかけや趣味、最愛の家族、日本の印象について語った。
◆生まれ
1995年12月5日。米国フロリダ州のパナマシティ。「町から外れた田舎で自然がきれいなところだよ。有名なパナマビーチは自宅から1時間くらい離れている。簡単には行けなかったけれど、釣りやハンティングを楽しめる場所だった」
◆兄弟
4人兄弟の長男。「弟2人と妹が1人いるんだ。一つ下の弟はテレビゲームが好きでスポーツはなかなかやらなかった。もう一人の弟は年齢が離れているので、一緒にプレーすることはなかったね。今は高校生で野球をやっているよ」
◆野球との出合い
祖父の影響。「祖父と一緒に住んでいて、祖父が仕事から帰ってくると、自宅の庭でキャッチボールをしてバッティング練習でも投げてくれた。僕はまだ小さくて、いつも高めのボールばかり投げてくるから、おかげで高めのボールを打つのが得意になったよ。祖父は野球人生でいつもそばにいてくれる存在。いつも試合も見に来てくれたし、祖父がいなければ野球はしてなかったと思う」
◆野球チーム
幼少期はクローザー。「7歳ぐらいの時に野球チームに入ったんだ。ボールが速かったので、試合終盤にクローザーとして登板することが多かったね。選抜チームにも選ばれて高校に入るまでやっていた。大きな大会で勝つことが多くていい成績を残すことができた。ベストなチームだったよ。ただ、16歳ぐらいの時に足のハムストリングを痛めてしまって、しばらく野球ができなくなったんだ」
◆ナックル
高校時代に習得。「最初は遊び感覚で投げていただけで、試合で投げるような感じではなかったんだ。最終的には試合でも投げられるようになってすごくうれしいね」
◆特技、趣味
絵。「絵を描くのが好きなんだ。人の顔の細かい部分を書くのはまだ勉強中なんだけど、キャラクターや景色だったり、娘に描いてほしいと言われたものを描いている。日本でも時間はかかるかも知れないけれど、神社やお寺の絵を描いてみたいと思うよ。ゴルフもまだうまいと言えるか分からないけど好きだね」
◆家族
妻・アビーゲル、5歳の娘・ヘンリー。「まだ来日してないから寂しいよ。もう少しで日本に来てくれて、その後は1年間ずっと一緒にいてくれるんだ。今は時差の影響で僕が起きてる時に彼女たちが寝ていたり、僕が寝ている時に彼女たちが起きてたりで。早く会いたいね」
◆娘との思い出
休日はテーマパークへ。「娘とはハロウィーンを過ごしたのがすごく楽しかったね。クリスマスに娘が起きた時、プレゼントを開けて喜んでいる姿を見ると、すごく幸せな気持ちになった。日本でも家族と行きたい場所がたくさんあるんだ。お寺や神社、動物園でいろんな動物も見てみたいね。ディズニーランドやユニバーサルジャパンにも行ってみたい。時間はあるし、家族とゆっくり過ごしたいと思います」
◆理想の選手
日本で学びたい。「今よりいい投手になることが理想であり目標だね。毎日練習を積み重ねて、日本のいい打者を打ち取れるように努力していきたい。日本で学べることはたくさんあると思う。甘いボールを投げると、もちろん打たれると思うし、一球一球いい投球をしないといけないので、目標はいい投手になることだね」
◆憧れの選手
ブレーブスファン。「三塁手のチッパー・ジョーンズだね。スイッチヒッターとしてもすごく有名な選手で、小さい頃は彼のプレーに憧れていたんだ。僕も投手をやる前は一塁を中心に、三塁も守っていたんだ。外野の経験もあるよ」
◆日本食
生ものが苦手!?「うなぎは食べたんだけど、今のところ砂肝だけが食べられなくて(笑)。それ以外は何でも食べられるし、おいしいね。これからもいろんな日本食に挑戦したいと思ってるよ。ただ、生で動いてるものにはまだ抵抗があるね(笑)」
◆日本の印象
すてきな国。「最高だよ。人はすてきで、ファンもいい人ばかりだし、チームメートもすごく良くしてくれる。今のところ、文句のつけようがない、大好きな国です」
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