阪神・岩崎 熱投80球 初ブルペンでチーム最多、若手に囲まれ33歳存在感「下半身をしっかり意識して」

 ブルペンで投球練習を終えた岩崎(右)は藤田と言葉を交わす(撮影・山口登)
 ブルペンで投球練習する岩崎(撮影・山口登)
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 「阪神2軍春季キャンプ」(2日、具志川)

 観客から一番遠い奥のレーンでひときわ存在感を放った。阪神・岩崎優投手(33)がキャンプ初のブルペン入り。「(感触は)別に普通です。はい」といつも通り冷静だったが、見せたのは80球の熱投だった。

 藤田のミットが構えたところから動かない。左腕はテンポ良く、さすがの制球力を披露。「最初はあんな感じでどんどん投げて、上の力を抜いて下で投げるみたいな感じでやっています」。藤川監督から守護神に指名され、具志川キャンプで調整を一任された。

 ルーキーら若手選手が多い中、この日のブルペンでは最多の投球数。意図は明確だ。「テンポよく投げていた分、下半身をしっかり意識して投げるっていうところです」。2年連続60試合登板を達成したプロ12年目が「一番大事」と考えるのが下半身。球数を投げながら作っていくのは毎年変わらない。

 ブルペンでは横で投げる投手、受ける捕手、打席に立つ打者はほぼ若手。見守った平田2軍監督も「やっぱりね、締まるな。重みがあるわな。岩崎の投げるテンポとかリズムとか、非常に見てて気持ちがいいね」と左腕の存在感の大きさに感心した。

 キャンプの1カ月で注力するのはコンディショニング。「3月に実戦に入っていけるように。体を作っていく。下半身も肩回りも」と球数を投げながら状態を整え、今季守護神としてフル回転する。

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