阪神ドラ1伊原 1軍宜野座組スタート 藤川監督「非常に順調」初ブルペンは称賛の嵐 あるぞ2・8or9実戦デビュー

 自主トレで初のブルペン入りをして投球する伊原
 3000メートル走で後続を引き離す伊原(中央)=撮影・北村雅宏
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 阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が21日、春季キャンプのメンバーの振り分けでドラフト3位・木下里都投手(23)=KMGホールディングス=とともに1軍の宜野座組スタートが決定した。この日は新人合同自主トレで初めてブルペン入り。キレのある球に首脳陣からは称賛の声が上がった。毎年恒例の3000メートル走では独走1位でゴール。期待の即戦力左腕が着実にその力を示し始めた。

 マイペースで順調に調整を進めてきた伊原が、キャンプでの“1軍切符”をつかみ取った。宜野座組と呼ばれるものの、実質1軍でのスタートとなる。具志川組からの可能性も示唆されていたが、焦ることなく着実に状態を上げていることが評価された。

 「楽しみな気持ちと身の引き締まる思いです。また自分のパフォーマンスをできるよう頑張りたい」

 ゆっくり着実に、キャンプでの実力発揮を誓った。藤川監督は期待を込めて、「非常に順調であるということで、元々考えていた通り、しっかりと1月を乗り切って来そうだなと」と宜野座スタートの理由を明かした。伊原は「1年目としてフレッシュに頑張るところと、ボールのキレだったりコントロールの部分でアピールしていきたい」と意気込んだ。

 この日、新人合同自主トレで初めて入ったブルペンでも実力の片りんを見せつけた。パンッと心地いい音を鳴らし、捕手を立たせたまま20球を投じた。「キャッチャーの方に向かってライン出しできたんで、そこが一番良かった」と納得。最速は139キロだったといい「いつも大体そんな感じ。順調かなと思います」と強調した。

 投球を見守った久保田2軍投手チーフコーチは「キレがあった。力というよりキレで勝負するタイプ」と評し、江草2軍投手コーチも「コントロールがいい。(球の)回転はきれい。早く変化球を見たいな」とうなずいた。片山ブルペンコーチ兼ブルペン捕手は「しっかり指にかかったボールも持っていて。安定した投球。(球を)受けてみたい」と期待。新人では一番最後のブルペン入りとなったが、インパクト十分の内容で順調な滑り出しを見せた。

 人生初上陸の暖かい沖縄でのキャンプに、感謝の気持ちも忘れなかった。「やりやすい環境で野球をさせてもらえることも幸せなこと」と自身の状態向上につなげる。2月8、9日には紅白戦が行われる。安藤投手チーフコーチは「見ながらね、1イニングぐらい」と登板の可能性を示唆した。

 約1カ月間の長いキャンプ生活。「ケガには気を付けつつ、持っている能力を出すようにしたい。1日1日積み上げていきたい」と伊原。全力で力を存分に発揮する。

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