阪神・岡田監督 先制されたら14連敗「重なってしまうんやろ、結局は」 また天敵ジャクソン 4位転落5割逆戻り
「阪神1-2DeNA」(5日、甲子園球場)
七夕を前に開催された「夏のこどもまつり」初日に悪夢の4位転落だ。阪神は12球団最多16度目となる延長戦の末に敗れ、2連敗となった。勝率は5割に逆戻り。阪神・岡田彰布監督(66)は天敵・ジャクソンを打ち崩せなかった打線を嘆いた。先制点を許した試合は14連敗となった。
石井が投じた1球がはじき返され、無情にも中前へ抜けていった。1-1で迎えた延長十回1死三塁。カウント1-1から佐野への3球目だった。変化球を中前適時打とされ、勝ち越し点を与えた。12球団最多となる16度目の延長戦で敗れ、貯金は底を突いた。再び5割へ戻り、4位に後退した。
「早いところで同点に追い付いとったら、だいぶ違うたけどな。小幡のとこでな」
岡田監督が分岐点に挙げたのは、1点を追う五回の攻撃だった。先頭の小幡が二塁打で出塁し、ビーズリーの犠打で三塁に進んだ。同点の絶好機だったが、近本はジャクソンの高めボール球に手を出して空振り三振。続く中野は中飛に倒れた。
天敵を打ちあぐねた。ジャクソンとは今季4度目の対戦。過去3試合は1勝しか献上していないが、18イニングで2得点しか奪えず、防御率0・50と苦手にしていた。この日も直球に差し込まれる場面が目立つなど、六回まで3安打無得点と相性の悪さを払拭できなかった。「一緒やなあ、今日のも。真っすぐにあれやろ。毎回言うてるやんか。ストレート言うて」。指揮官はあきれたように振り返った。
ジャクソンが降板した七回に近本の犠飛でようやく同点に追い付いたが、追い越すまでに至らない。中野が中前打で続き、前川の打席で2死二、三塁となったが、最後は二ゴロに終わった。
先制された試合は14連敗と反発力を欠く。「1点は普通はそんな重ないんやで、先制点言うても。そんな普通やったら重ないよ。結果的に重なってしまうんやろ、結局は。1点が重なってしまうんやからなあ」と岡田監督も苦笑いするしかなかった。
1点がとてつもなく重い意味を持つだけに、三回2死三塁で先制点を献上することになった牧への不用意な初球にも苦言を呈した。「もうちょっと慎重にいけって思うけどな。別に初球な、絶対ストライク取らなあかんあれもないんやし」。ただ、援護が1点しかなかったことあって「そら酷よ、1点では」と投手陣を責めることはなかった。阪神監督として歴代単独トップとなる通算515勝目はお預けとなり、次戦で再び仕切り直す。
◆12球団最多の今季延長戦16試合 阪神の今季延長戦は12球団最多の16試合目で勝敗成績は5勝6敗5分け、勝率・455。甲子園での敗戦は3度目で過去2度は【1】5月26日・巨人戦=スコア1-2(延長10回)【2】6月4日・楽天戦=スコア1-3(延長10回)。
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