阪神・佐藤輝 6戦ぶりマルチ&無失策も最短昇格見送り 「内容の方も良かった」2軍8試合で打率・259、1本塁打
「ウエスタン、阪神3-2オリックス」(25日、鳴尾浜球場)
久しぶりの快音が鳴尾浜に響いた。阪神・佐藤輝明外野手が3試合ぶりの安打を放ち、6試合ぶりのマルチ安打も記録。「内容の方も良かったので、良かったです」。次第にスタンドからの拍手も大きくなっていく。少し落ちていた打撃の調子が上向く兆しを見せた。
六回無死。2ストライクから権田のスライダーを捉えた。打球はグングン伸びて、中堅の頭を越える。悠々と二塁に到達し、ポンポンと手をたたいた。八回1死では入山の150キロ直球に振り負けず右前打。1、2打席目の右飛も紙一重の凡退だった。
試合後も室内練習場でマシン打撃。「修正しながらやってました」と日々、進化を求めている。守備では七回2死でボテボテのゴロを思い切って前へ出て、ショートバウンドで処理。送球も正確だった。24日は2失策を犯したが、この日は2度の守備機会で無失策。「いいプレーできて良かったです」と胸を張った。
15日に2軍降格となって、ファームで8試合連続出場。打率・259、1本塁打、4打点の成績を残している。最短10日での昇格とはならなかったが、結果を出し続けるしかない。「しっかり準備したいと思います」。攻守で成長した姿を見せて、1軍昇格の時を待つ。