阪神・岡田監督 采配はまった左封じ 八回・左の代打攻勢読み桐敷投入 岩崎ヒヤリ失点も1点差勝利

 「広島1-2阪神」(22日、マツダスタジアム)

 将棋を指すように先を読み、またも名手を繰り出した。2点リードの八回、阪神・岡田監督が2番手としてマウンドに送り出したのは左腕の桐敷だった。定石ではゲラか岩崎の起用と思われたが、大方の予想を裏切る一手には当然、理由があった。

 「いやいや、向こう(代打で)残ってるの左(打者)ばっかりやから。左な、出さす必要ないやん。ちょうど代打の出る打順やったからな」

 下位の会沢から始まる攻撃。ゲラを投入すれば、左の代打で対抗してくることは目に見えていた。指揮官は桐敷で“左封じ”の先手を打った。

 ゲラは8日・広島戦(甲子園)で敗戦投手になるなど、今季喫した2敗目はいずれも広島戦だったこともあり「ゲラがちょっとな、この間もやられたからな」と相性も加味したことを明かした。

 “スペードのエース”はそのまま打席に立った会沢を右飛、右の代打・石原を二飛に抑えるなど1回を無安打無失点。「先頭を切れたのは良かった」と汗を拭った。

 九回は守護神の岩崎に託した。左腕は幸先よく1死を奪ったが安打と四球で一、二塁のピンチを招き、2死から坂倉の中前適時打で1点差に迫られた。二俣への四球で満塁となったところで、相手は切り札・松山を代打に送ったが、左対左の勝負で最後は二ゴロに封じた。岩崎は「このままのピッチングじゃ駄目なんで」と反省を口にしたが、苦しみながらも虎将の起用に応えてみせた。

 負ければ陥落の一戦で首位の座を死守した。乾坤一擲(けんこんいってき)の左腕リレーで勝利に導いた岡田采配が光った。

 ◆1点差&先取点試合=勝率8割 阪神はこの日の勝利で今季1点差試合を12勝3敗、勝率・800とし、勝利数と勝率が12球団トップに。また先制した試合も16勝4敗1分けでリーグトップの勝率8割となった。

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