【井川慶氏の眼】自身初3連敗の阪神・村上 相手の研究、エース級との投げ合いをどう乗り越えていくか

 「広島6-2阪神」(21日、マツダスタジアム)

 阪神は2位・広島との首位攻防初戦に敗れ、ゲーム差を0・5に縮められた。先発の村上は3戦連続で初回に失点すると、三回には末包に3ランを浴びるなど5回自己ワーストタイの5失点で自身ワーストの3連敗。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は「相手の研究、エース級との投げ合いをどう乗り越えていくか」と指摘した。

  ◇  ◇

 敗れた村上投手ですが、分かりやすく言うと、いつもよりボールが高かったということに尽きます。三回の末包選手に打たれた3ランは、落ちきらなかったフォークを捉えられたもの。全体的にボールが浮いていたのを、修正しきれなかったという試合でした。

 長いシーズン、こういった試合もあるので切り替えればいいですが、投手目線で言うと、最後の五回は3人で抑えたかったところですね。無失点ではありましたが、2死から四球を与えた末包選手に対しては一つのアウトも取れないまま。村上投手には嫌なイメージが、末包選手にはいいイメージが残ったまま、終わる結果となったので。

 広島戦の先発は今季4度目でしたが、相手球団は当然、村上投手を攻略しないと阪神に勝てないという意識で、研究して向かって来る。登板が続いて疲労も出てくる上で、カード頭を任されてエース級との投げ合いが続く中、ここをどう乗り越えていくか。例えばクセが出ていないかとか、配球面なども見直して、課題が見つかれば修正すればいい。これも良い経験だと思って、次のステップに生かしてもらいたいです。

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