阪神・岡田監督 就任後初の大山外し奏功!「普通やろ」「いつまでも調子悪いのに使てられへん」

 「中日4-9阪神」(16日、バンテリンドーム)

 39試合目で阪神・岡田監督が断を下した。就任以来、不振の大山を初めてスタメンから外し、打線を大幅てこ入れ。森下、大山、佐藤輝の「ドラ1開幕クリーンアップ」を欠く形で快勝。大胆な策に見えても岡田監督にとっては当然の措置だ。「普通やろ。そんなん、組み替えもクソも」と厳しい表情で言い放った。

 「勝つために、そないしてメンバーを替えてるんやから。1軍いてる限りは試合の戦力。今調子ええもんを使てるていうかな。大山もいつまでも調子悪いのに使てられへん。もし大事なとこで打たんかって負けたら何もならんから」

 1-0で勝った前夜から打線を組み替えた意図をそう説明した。1番に井上を入れ、「4番・一塁」に状態が良い原口、「5番・三塁」には糸原を起用した。新打線は初回からつながりを見せ、原口の三ゴロ(記録は失策)、糸原の左前適時打で2点を先制。四回に梅野、西勇、中野のタイムリーで4点を追加すると、六回に原口の3ランでとどめを刺した。

 11安打9得点。久々の打線爆発も指揮官の表情は曇ったままだ。途中出場の大山は八回に根尾のカットボールにバットが空を切り3球三振。復調を期待して送り出したが、「打席見たら分かるやんか。何にもなってないやん。当たれへんもんな」と指揮官はがっくり。「ずっとや。豊橋から。当たれへんもんなあ」。これで大山は4試合、17打席連続ノーヒット。不振の原因を聞かれても、「(タイミング?)何か分からん。それは本人に聞かんと」。昨季日本一まで全試合4番を託した主砲の極度の打撃不振に頭を抱えるしかない。

 17日・ヤクルト戦(甲子園)の先発復帰も不透明だ。指揮官は「そんなん分かれへん」と話すにとどめた。14日の試合後に佐藤輝の2軍降格を決め、この夜は大山のベンチスタートを決断した。球団初のリーグ連覇へ難題が相次ぐ。主砲の復調を促しつつ、ベンチ一丸で白星をつかみにいく。

 ◆12球団最少オーダー数 阪神の今季先発野手オーダー数はこの日で23通りで12球団最少。他球団の打順パターン数は巨人=32、広島=32、中日=32、ヤクルト=31、DeNA=32、ソフトバンク=25、日本ハム=35、ロッテ=36、楽天=29、オリックス=37、西武=35。また大山&佐藤輝&森下の今季開幕ドラ1クリーンアップがそろってスタメンから外れたのは昨季から見ても初。なお、阪神が今季初めて「3番・近本」を試みるなどして打線解体とされた試合は4月14日・中日戦(バンテリン)でスコア2-1で勝利している。(一部データは共同通信デジタル)

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