阪神・岡田監督「やっぱりフォアボールよな」 今季初サヨナラ負け巨人と1差 ミス&四球「ちゃんとしたら負け防げた」

 「巨人2-1阪神」(4日、東京ドーム)

 阪神は救援陣が踏ん張れず、今季初となるサヨナラ負けを喫した。1点リードの八回に登板した岩崎優投手(32)が今季初失点して同点とされ、延長十回は漆原大晟投手(27)の四球がきっかけとなり、悔しい幕切れ。岡田彰布監督(66)も表情を曇らせた。2位・巨人に連敗し、差は1ゲームとなった。今季初のカード3連敗阻止へ、5日の対戦は負けられない。

 白球が飛びついた遊撃・木浪のグラブの先を抜けて外野の芝を転がった。延長十回1死満塁。5番手・島本が吉川に適時打を浴び、今季初のサヨナラ負けとなった。

 「やっぱりフォアボールよな。フォアボールが絡むよな、点が入る時に。別に右(投手)対右(打者)で。それが余分になってくるよな」

 岡田監督が敗因に挙げたのは漆原が与えた四球だった。延長十回のマウンドに上がった右腕は木浪の好守にも助けられ、先頭の門脇を遊ゴロに打ち取ったが、右打者の代打・萩尾にストレートの四球。1死一塁で左打者の丸を迎えると指揮官は島本を投入したが、左腕は3連打を浴び「悔しいですね。やり返せるようにだけ」とうなだれた。

 岡田監督が指摘したように、最後は四球で出た萩尾がサヨナラのホームを踏むことになった。漆原は「出したランナーがああいう形になって。もう一度やるべきことがある。次にしっかり抑えられるように頑張ります」と力なく振り返った。

 先発の西勇が7回1失点と好投したが、1点差の八回に後を継いだ岩崎が1死二塁から丸の適時打で同点に追い付かれた。勝利の方程式に誤算が生じ、今季初失点の左腕は「負けてしまったので自分のせいです」と責任を一身に背負い込んだ。

 痛恨の走塁ミスもあった。延長十回、中前打で出塁した代打・原口の代走・植田がけん制に誘い出されて盗塁死。岡田監督は「自分(の判断)ちゃうちゃうちゃう。そんなん言われへんやんか。作戦は言われへんよ」と口をつぐんだが、勝ち越しチャンスがついえた。

 今季無敗を誇っていた延長戦で初めて敗れた。3週間ぶりの2連敗で7カードぶりのカード負け越し。2位・巨人に1差と迫られた。ただ、宿敵が背後に迫っても岡田監督は泰然自若のままだ。「2つ負ける時もあるよそら、そんなの。そんなんで深刻になっとったら1年間できるかいな。もうちょっとちゃんとしたら負けを防げたかなということやからな、結局は」。今季3連敗はまだない。余分な四球やミスをなくし、これまで繰り返してきた「普通の野球」を強調した。

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