阪神・木浪 2戦連続の先発起用、適時打も痛い失策「負けなかったのが一番良かった」
「広島2-2阪神」(1日、マツダスタジアム)
内角球に腕をたたみながら、華麗に安打ゾーンへ打球を運んだ。阪神・木浪が貴重な適時打。「いいところに落ちてくれました」。2試合連続での先発起用に応え、4月24日・DeNA戦以来のタイムリー。ドロー決着だっただけに、この一打には価値があった。
1点リードの二回1死一、二塁。大瀬良の直球に詰まりながらも、白球は左翼線にポトリと落ちた。「1点じゃなくて、2点ってところが大きかったと思う」。相手右腕の立ち上がりを攻め、流れを呼び寄せた。
ただ、守備では痛いミスもあった。五回先頭の代打・宇草のゴロを失策。手前でイレギュラーしたのもあったが、反撃のきっかけを与えてしまった。同26日のヤクルト戦では3失策を犯したばかり。守備では悔いが残ってしまった。
それでも、チームは引き分け。延長十二回2死からは左前打で同19日・中日戦以来のマルチ安打も記録した。「監督も言うように負けないことが大事だと思う。こういう試合で負けなかったのが一番良かった」。4月の悔しさをバネにして、5月は攻守で躍動する。