阪神・大山 4番の意地!九回同点打 雨を切り裂くライナーに「よっしゃ」

 「DeNA3-5阪神」(24日、横浜スタジアム)

 雨が降りしきる中、集中力は切らさなかった。阪神・大山が一振りで土壇場から振り出しに戻す。それまでの凡退を帳消しにし、勝利への道筋を開いた。これぞ主砲の一打。最後の最後で虎党を喜ばせた。

 1点差に迫り、なおも無死満塁。最高の場面で打席を迎えた。大きな雨粒が降っていても、気にしない。徳山に力強い目線を送った。カウント2-1から146キロの高め直球にフルスイング。ライナーが雨を切り裂き、中堅前で弾んだ。

 一塁に到達すると、パンッと手をたたく。「よっしゃ」。大きな声を上げて、右拳でガッツポーズした。1打席目から4打席目は凡退。いずれも走者がいる状況で本塁にかえすことができていなかった。だからこそ、試合後はうれしさよりも反省の言葉が先行した。

 「最後は結果的にヒットになりましたけど、やっぱり反省するべき点の方が大きいなと思う。そこはしっかりやらないといけない」

 4番が打てば、打線が“線”になる。「みんなから認められるというのが一番。チームから認められないことには一丸になれない。打線ではなく“点”になってしまう」。中軸として大きな期待と責任を背負うからこそ、一本だけでは満足しなかった。

 岡田監督は「意地でも一本出る方がええやん」と評価。ただ、大山はこの程度で終わらない。「明日、一日空きますけど、しっかり次からも頑張りたいなと思います」。今季最長の7連勝と首位キープに導いた主砲の同点適時打。虎の4番がこれからも打線を引っ張っていく。

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