阪神応援団が声明「敬意を持った応援を」 誹謗中傷に懸念 「くたばれ」で批判浴びる「突撃4発」についても説明「歌詞は作っておりません」 10年頃から掛け声広まりエスカレート「聞くに耐え難い歌詞が…」

 阪神球団旗
 応援のマナーについてのお知らせがビジョンに表示される=バンテリンドームナゴヤ(撮影・山口登)
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 阪神タイガース応援団の公式Xが12日、更新され、「球場での応援に関するお願い」が掲載された。近年、球場での「誹謗中傷」と受け取られる応援が問題視されており、応援団も「選手に敬意を持った応援を」と呼びかけた。全文は次のとおり。

 「阪神タイガース応援団では、球団・球場と連携をして応援活動を行っております。

 阪神タイガース球団からも、球場やSNSで『誹謗中傷』と受け取られる様な行動を止めて頂くお願いが出ております。我々、阪神タイガース応援団も同様の考えであり、一部のファンの方には、『誹謗中傷』とされる様な応援はやめて頂き、チームや選手に対して敬意を持った応援をお願いしたいと考えております。

 ・突撃4発について

 1985年頃から、突撃4発(通称4発)を演奏していますが、当初から今まで応援団として歌詞は作っておりません。2010年頃から、合いの手で『そーれいけいけ』という掛け声が自然に広まっていったように思いますが、徐々にエスカレートしていき、一部のファンの方により、聞くに耐え難い歌詞が付けられるようになりました。

 阪神タイガース応援団は、この歴史あるファンファーレを、次の世代にも続けていきたいと願っております。一部のファンの方の「誹謗中傷」により、このファンファーレが使えなくなるようなことが無いよう、ファンの皆様が全ての球団、選手をリスペクトした応援をお願いしたいと考えております。

 2024年シーズンはまだまだ続きますが、これからも力強いご声援を宜しくお願い致します。」

 球団は本拠地甲子園での開幕ゲームを迎えた9日に球団公式Xで「観戦マナーに関するお願い」を掲出した。「今シーズンもご来場のお客さまひとりひとりが観戦マナーを遵守し、すべての皆様が楽しく快適に観戦できる環境を作り上げ、健全な応援でチーム・選手を鼓舞していただきますよう、心よりお願いいたします」と記した。

 また球団OBの能見篤史氏が「全ての選手に愛ある声援を!」と直筆でメッセージをつづり、誹謗中傷防止への動画を合わせてアップしており、能見氏も現役時代にファンから厳しいメッセージを送られた経験があり、ハガキで「もう、辞めてください。あなたの顔も見たくないです」とつづられていたエピソードをデイリースポーツの取材に明かしていた。

 前カードのヤクルト戦でも神宮球場のビジョンに「観戦マナーのお願い」を掲出され、「選手を勇気づける温かいご声援」と赤線で強調されていた。一部阪神ファンからの「くたばれ読売そーれいけいけぇ」などの替え歌やヤジが問題視されており、「お止め頂きますよう」と異例のお願いが出されていた。

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