阪神・岡田監督 動いて今季初勝利「久しぶりにそういうゲーム展開になったからね、おーん」【一問一答】

 「巨人0-5阪神」(31日、東京ドーム)

 阪神・岡田彰布監督の積極采配が今季初勝利を引き寄せた。0-0の八回に森下の3ランで今季26イニング目にして初得点。この回は先頭から原口、小野寺と代打攻勢。右前打の小野寺に代走。小幡を送るなどし、森下の本塁打につなげた。八回にゲラ、九回に岩崎をマウンドに送った投手起用も含めて「久しぶりにそういうゲーム展開になったからね、おーん。だからやっぱり動けた、代打もいけるというね」と振り返った。

 岡田監督の一問一答は以下の通り。

 ◇  ◇

 (テレビインタビューで)

 -今の心境は。

 「いやあ、久しぶりに点入ったなあと思ってますよ」

 -八回は開幕から26イニング目に得点。森下がやってくれた。

 「ああ、初ヒットでしょ?森下もねぇ。まあ、ね。なんかこう、ずっとリードされての展開だったけど、きょうは同点でね、リリーフ勝負というところでね。何となく、代打とかいろんな意味で、なんかこうリズムあったですね」

 -昨年も印象的な一打が多かった森下だが初ヒットがあの一打だった。

 「ホームランね、スリーランだし、そういう意味で大きかったですね」

 -八回は先頭から代打、代打、代走も送った。ここで取りに行くという考えで。

 「いやいや、もうチャンスがね、それまでヒット1本でしょ?だから、チャンスがなかったんでね。そういうね、代打とかね、代走いけなかったけど、ちょっとリズムよくなったっていう感じはしましたね。あの回はね」

 -攻撃面は九回にもノイジー、糸原で1点、小幡にも本塁打。得点を取って雰囲気が変わった。

 「そらもう、変わったのは間違いないですね。まあね先制を取れるところで、こっちのミスで1戦目、2戦目を取れなかったので、取れるときはこんなもんでしょうね」

 -守りでは才木が2度の満塁のピンチと一、三塁をよくしのいだ。

 「もう何て言うか、本当にしのいで、しのいでのね、紙一重じゃないですか」

 -ゲラ、岩崎も開幕(今季初登板)した。

 「ゲラはね、初登板なので、ちょっとまあまあ、コントロールを乱して不安やったですけど、何とか0点でいったんで。岩崎はずっと経験があるので。次からはゲラももっと落ち着いて投げると思いますけど」

 -連覇を狙うシーズンが始まった。どんな野球を見せたいか。

 「いやいや、今まで通りやるだけなんですけどね、開幕(カード)で3連敗と1勝2敗じゃね、1勝2敗じゃ1つしか負け越しがないので、今日の勝ちは本当に大きかったと思うし、やっとホームに帰れるのでね、明後日から自分らの野球をもっとできるようにしたいですね」

 (囲み取材で)

 -高橋礼が代わったのは大きかったか。

 「いやもう、あのへんまでかなと思ってたよ。まあでも、オープン戦からそんな球数投げてへんから。打順回ってきたら代わるな思てたけどね」

 -森下はヒットこそ出ていなかったが状態は良かった。

 「まあ、そら状態良かったらヒット出ると思うけどな。だから出てない、やっぱ悪いんやろな。まあそらファインプレーもあったけど」

 -そういう場面で打ってくれる選手か。

 「うーん、まあ、この3連戦の中では一番ええとこで打ったしな。まあ初戦のが抜けてたらもっと良かったけど、そらもうしょうがない」

 -小野寺を含め控え選手がいい仕事をした。

 「いやいや、だから、昨日、おとといはそういうゲーム展開にならんもんね。やろうと思ってもできない、流れ的にできないから、今日なんかはね、リリーフもね、同点だからどっちも勝ちパターンのピッチャーで勝負できるわけだから。久しぶりにそういうゲーム展開になったからね、おーん。だからやっぱり動けた、代打もいけるというね」

 -采配ができた試合だった。

 「おーん。久しぶりよ、そんなもん」

 -才木の無失点が大きい。

 「そらもう、曲がりなりにもな、アップアップと思うよ。あと1回言っても、6回までと思ったけどな。まあそこまでいったらあと3イニングはな。左が多かったけど、桐敷もいてるんで、そらまあ安心しとったけどな」

 -代打・梶谷は向こうの勝負手だったが、才木に託した。

 「そら開幕で0点に抑える投手を代えれんよ。そらシーズン途中くらいで優勝争っとったら、そら左代えてたかも分からんけどな。まだそんなん開幕で、0点に抑えてるピッチャーを代えれんて。代えたら出てくるの分かっているから、そら代えられへん」

 -桐敷が流れ呼び込んだ。

 「まあ、なあ。ゲラと岩崎以外では一番やっぱり安定しているというか、その前を任せられるからな。左が3人3人になるからさ、ここもね」

 -八回からは打順の並びや、初登板もあっての投手起用か。

 「いやいや、リリーフ2人並んでたからよ。桐敷が出してたら岡留いっとったけどな。あそこは1人1殺でな。でも三者凡退でいったからゲラいったけど」

 -大山に1本が出た。

 「いや、まだ安心してないよ」

 -3連敗じゃなかったのは今後に向けても大きい。

 「いやあ、そら今日の勝ちは大きいと思うよ。でも序盤は劣勢やったからな、結局は。ヒット1本であそこまでいったからな。まあ、そういう意味では、この勝ちは大きいよな。借金3つが1つになるんやから。そら全然違うよ、1勝2敗は」

 -チームとしての戦いができたことも大きい。

 「そらもう、勝ちゲームやからやん。同点やったからやん。きのう、おとといは劣勢でそんなことできへんかった」

 -中川を崩したのも大きかったか。

 「大きいな。西舘は入ってなかったやろ」

 -借金3を阻止しただけでなく、巨人に阪神の力を見せた。

 「いや、そら向こうは分かってるやろ、そんなん。向こうは分かってるよ、こっち以上に分かってるよ。こっちは向こうのことまだ今年分からへんからな、メンバーとか」

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