阪神・佐藤輝明内野手（２５）が２７日、甲子園室内練習場での１軍全体練習に参加し、３年連続となる開幕戦安打を目指して最終段階の調整を行った。開幕戦では２２年に３安打、昨年も２安打をマーク。シーズンインを目前に控えて“開幕男”が気持ちを高ぶらせた。チームは練習後、巨人と東京ドームで激突する２９日の開幕戦に備えて、東京に移動した。

　アレンパを目指すペナントレースの開幕へ、ファイナルカウントダウンが進む中、気持ちも戦闘モードへと切り替わっていく。プロ４年目の戦いが始まる佐藤輝は「そりゃ、高ぶるでしょ」と心境を吐露。「１年目とかそれこそ不安もあったし、今もないわけじゃないですけど、あんまり普段と変わらずにいきたい」と心構えを明かした。

　３・２９東京ドーム、敵軍開幕投手を撃破するイメージはできている。マウンドに立つのは、エースの戸郷。昨年４月２６日、２３年第１号を放った相手だ。２年連続でのシーズン初弾をお見舞いすべく、「すごくいいピッチャーなので、どんどん振っていって、打ちたいと思います」と積極性を押し出す攻略プランを練った。

　快音を重ねてきた過去の実績が大暴れを予感させる。開幕戦では２２年が３安打１打点、２３年が２安打。「まあ力入るかも分からないですけど、できるだけいつも通りやりたいと思います」と好相性にも浮かれることなく、勝利のためにバットを振る。

　オープン戦１７試合に出場し、“チーム２冠”の３本塁打、６打点。好守連発だった２２日・オリックス戦のように、キャンプから課題として取り組んできた守備で魅せた試合もあった。「いろいろ試せたので、それは良かったと思います」。攻守で万全に準備を整えて、決戦の地・東京に乗り込んだ。