阪神・中野 2戦連続マルチ!不振完全脱却 岡田監督も一安心「ほんま久しぶりやで。ライト線に飛ぶ打球なんかは」

 「オープン戦、オリックス5-2阪神」(24日、京セラドーム大阪)

 打てなかった日々がうそだったかのように、鮮やかな一打を放った。阪神・中野拓夢内野手がクルリと体を回転させて、右翼線に打球を運ぶ。「うまくたたんで打てたというか、ファウルにならずにうまく打てたかなと思います」。完全に不振脱却。開幕へ向けて、選手会長が笑顔を取り戻した。

 同点の五回1死一塁。カウント2-2でサインはエンドランだった。イメージは「外に逃げていく球を逆方向に打つ」。ただ、エスピノーザはカットボールを選択し、内角を突いてきた。想定外の配球にも対応し、白球はワンバウンドで右翼フェンスへ。一走の植田を本塁へ迎え入れ、二塁上で右手を掲げた。

 19日のソフトバンク戦(ペイペイ)では5打席連続三振を喫するなど、一時はどん底の状態。22日のオリックス戦(京セラ)までは34打席連続無安打だった。だが、23日の同戦で初回に35打席ぶりの安打を記録。「気持ち良く打席に入ることができた」。苦しみ抜いたからこそ、久しぶりの「H」ランプが不振脱出の治療薬になった。

 三回無死でも内野安打を放っていて、2試合連続のマルチ安打。岡田監督も「ほんま久しぶりやで。一、二塁間に飛ぶ、ライト線に飛ぶ打球なんかは」と一安心。不調時は室内練習場で振り込むことで、低い打球を意識づけた。「徐々にバットの出方というのは良くなっているんじゃないかなと思います」。自信を持って、3・29の開幕戦へ臨めそうだ。

 開幕までは残り4日。ファームで実戦を積むことよりも、己を見つめ直すことを選ぶ。「自分の打撃の動画を見たりとか、体やバットの使い方を見直していく」。何が良くて、何が悪いのかを理解した上で練習に取り組む。冷静に自己分析を行い、シーズンへ突入していく。

 オープン戦は打率・130でフィニッシュ。シーズンでの目標は首位打者だ。「そこ(いいところ)はシーズンに入って継続してやれるように調整していきたい」。もがいた経験は必ず糧になる。

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