【藤田平氏の眼】阪神 六回中野の左飛は岡田野球が意図しない結果

 「オープン戦、中日0-0阪神」(15日、バンテリンドーム)

 阪神は先発・青柳が6回を4安打無失点と好投した。一方で打線は無得点に終わってのスコアレスドロー。デイリースポーツ評論家の藤田平氏(76)は、六回無死一、二塁の先制機で左飛に倒れた阪神・中野の打撃内容について「2番打者としては少し残念な意識に映る」と指摘した。

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 暖かい沖縄でキャンプを張ってきた中で、直近は屋外球場で寒い甲子園、ZOZOマリンでの試合が続いただけに、打線全体として調子を落としているね。タイミングが合ってない打者が多いし、振りも全体的に鈍い。とはいえ、ここからの試合は寒さを気にしなくていいドーム球場で、あと2週間弱の時間があるから、自然と開幕に向けて上向きになっていくはずだ。

 そんな中で触れておきたいのが、同点の六回無死一、二塁の場面で左飛に倒れた中野の打撃だ。初球にセーフティーバントを試みてファウルになったが、これはベンチのサインではなく、自分の判断だっただろう。問題はそこからだ。

 ボール球を2つ見送った後、141キロの直球を左飛とした。ここは最低でも引っ張ってゴロを打って、走者をそれぞれ次の塁へ進めておきたい場面だった。しかも、引っ張り込めないという厳しい球でもなかっただけに、もったいなさが残る。

 岡田監督からすれば、中野に任せておけば最低でも進塁打は打ってくれるやろ-と思っていたはず。しかも、事前にこの中日戦から細かな野球に入っていくと話していた点を踏まえると、2番打者としては少し残念な意識に映った。幸いにもまだ時間はあるが、そろそろスイッチを切り替えないと、足をすくわれる可能性がある。

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