阪神・前川 岡田監督の野手MVP指名に仰天「めちゃくちゃびっくり」 開幕スタメン奪取なるか

 打撃練習最後の打者としてキャンプを打ち上げ、充実の表情を見せる前川(撮影・立川洋一郎)
 フリー打撃で快音を響かせる前川(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神春季キャンプ」(27日、宜野座)

 今年の主役はオレだ!阪神の岡田監督が野手MVPに高卒3年目の前川右京外野手(20)、投手MVPに大卒3年目の岡留英貴投手(24)を選出した。前川は持ち前の打撃を存分にアピール。20日の韓国・サムスン戦で決勝2ランを放つなど、確かな成長を示した。「正直めちゃくちゃびっくりしました」と驚きの選出となったが、初の開幕スタメンに向けてこの勢いのままに突っ走る。

 雲が覆った宜野座の空とは正反対の明るい表情だった。1カ月に及んだキャンプ。前川は猛アピールに成功した。ただ、ここから始まる本当の戦い。岡田監督から野手MVPに選ばれた評価をさらに上昇させ、開幕スタメンの座をつかみとる。

 「正直めちゃくちゃびっくりしました。他にもっと活躍されている選手がいたので、僕じゃないかなと思っていた」

 3年目となった春季キャンプ。昨春は1軍メンバーに抜てきされたが、キャンプイン直前の先乗り自主トレ中に負傷して2軍スタート。2度目の正直となった今回は見事に完走し、存在感も示した。

 岡田監督から評価されたのは飛ばす力だ。20日の練習試合の韓国・サムスン戦で決勝2ラン。ランチ特打でも、新助っ人右腕のゲラや西勇から柵越えを放ち、打撃面での成長を見せた。手応えについては「多少はあります」と控えめに言うが、「まだ波があると思うので、そこはちゃんとこれからもっと練習して、つかめるようにしたい」と冷静に自らの課題とも向き合っている。

 「結果は大事だと思うんですけど、それまでの準備が本当に僕の中では大事だと思う。去年1軍で経験させてもらって、そう思ったので。準備は大事にして一試合一試合、一日一日取り組んでいきたい」

 現状、左翼をノイジー、ミエセス、小野寺、井上、野口と争う。まだまだ続くサバイバルレース。次戦は3月2日から日本ハムとのオープン戦2連戦(札幌)だ。左翼の定位置を当確させるために、パンチのある打撃で快音を響かせ続けるだけだ。

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