阪神・岡留 開幕1軍内定 岡田監督ご機嫌「これ使わんかったら怒られるよ、俺」 3人斬り2K、4戦連続0封
「オープン戦、中日4-1阪神」(25日、Agreスタジアム北谷)
阪神の岡留英貴投手(24)が開幕1軍入りを決定的なものにした。大卒3年目でプロ通算8登板ながら、マウンドでのたたずまいからは風格が漂う。虎の鉄壁中継ぎ陣に新星が加わった。
「投げ切ろうと思った時に投げ切れたり、カウントを取ろうと思った時に取れたり。やりたいことがしっかりできた」
八回から6番手で登板。先頭・後藤は決め球にシンカーを投じて3球で空振り三振。2死からの石橋は低めスライダーで見逃し三振に切り、1回三者凡退、2奪三振で相手を寄せ付けなかった。
これで今年の実戦初登板から4試合連続無失点といまだ無傷。岡田監督も賛辞を贈らずにはいられなかった。「これ使わんかったら怒られるよ、俺(笑)」と開幕1軍入り内定を通知。勝ちパターン入りの可能性についても「勝ちパターンというか、俺は敗戦処理のピッチャーなんか考えていないから。そういう言葉は使わへんから。1点差で負けてるときのピッチャーにしとくわ」と冗談交じりに言葉を濁すも、否定はしなかった。
岡留は昨オフに続いて今オフも村上らとともに青柳の自主トレに参加し、足を地面に付いてから投げるなど投球動作の基本を学習。「自主トレでやってきたことを継続してできている」と躍動の要因を明かした。昨季は村上が新人王&MVPを獲得。同じ“青柳塾生”の変則右腕が大ブレークの予感を漂わせている。